特許は微増で商標は微減(日本は特許も商標も微減)
2021年3月3日の日経に、2020年の国際特許出願の件数が出ていました。
昨年の国際特許出願件数 中国、2年連続首位: 日本経済新聞 (nikkei.com)
- 2020年度の国際特許出願件数は、前年比4%増の27万5900件
- 中国が2年連続の首位。2位は米国、3位は日本、4位に韓国が浮上、5位はドイツ
- 中国は続伸、米国・韓国も微増、日本は減っている
- 中国は16%増の6万8720件(中国製造2025)
- 韓国は、2020年に韓国版ニューディール計画
- 日本は4%減
- 日本企業では、三菱電機が3位、ソニーが9位
- 国際商標登録の出願件数は、6万3800件で微減
とあります。
コメント
WIPOのWebサイトに元ネタがありました。
Google ChromeやEdgeを使うと、日本語に翻訳してくれますし、この種のニュースならだいたいは問題なく読めます。
便利になったなと思います。
さて、特許の問題は、中国や米国や韓国がPCT出願を伸ばす中、日本企業の国際出願が2019年から2020年で微減になっている点です。これは一大事です。コロナ禍は、中国や韓国はコロナ禍の乗り越え方が上手かったので理解できますが、米国は日本以上に大変な状況ではないかと思うのですが、そうでもないのでしょうか?広い国なので、都市部と研究所のある地域などでは状況が違うのか、もともとリモート勤務が当たり前の国なので、リモート勤務の影響がなかったのか、どういうことなんでしょうか。
三菱電機は2,661件から 2,810に、ソニーは1,566件から 1,793件に、パナソニックも 1,567件から 1,611に、件数を伸ばしているようです。
しかし、日本企業全体では、4%減となっています。
また、三菱電機などは着実に伸ばしているのですが、HUAWEIやSAMSUNGは、大幅に件数を増やしています。
HUAWEIは4,411件から 5,464に、SAMSUNGは2,334件から 3,093件と大幅増です。
pr_2021_874_annexes.pdf (wipo.int)
ちょっとやばいなという気がしました。
商標については、世界的にも伸びていません。
1位の米国が10,090件から 10,005件に
2位のドイツが7,699件から 7,334件に
3位の中国が6,077件から 7,075件に
そして、4位フランス、5位英国、6位スイスと続き、
日本は7位で、 3,158件から 3,117件となっています。
個別出願人では、資生堂が130件で3位、任天堂が90件で6位です。
マドプロは活用する会社と活用しない会社に分かれるようです。
25件出せば、WIPOのTOP50 のランキングに載るので、各企業としては、ここが目標でしょうか。