Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

液晶テレビで東芝ブランドが首位に

16年間シェアTOPのシャープが陥落

2021年3月25日の朝日新聞に、日本のテレビの市場で、東芝ブランドがブランド別のシェアトップとなり、16年間続けたシャープのトップを奪ったとあります。

  • 3月第1週の数字
  • 東芝ブランドが21.2%
  • シャープが20.0%
  • 東芝知名度と低価格戦略
  • ハイセンスの調達力で、価格競争力がついてきた
  • ハイセンス(海信集団)は、国内はハイセンスブランドと東芝ブランドの2ブランド
  • 2004年に液晶テレビのシェアを調べ始めた

 

コメント

シャープが首位になった16年前より前は、パナソニックソニーが一番だったのかと思って読んでいたいたのですが、違いました。

液晶テレビ独自の統計ができたのが、16年前であり、その後は、ずっとシャープがトップだったようです。

 

これは事件です。キリンラガーからアサヒのスーパードライがTOPシェアを奪った話などが日本のマーケティングの成功事例で語られてきましたが、それに匹敵するような事柄ではないかと思いました。

 

ただ、スーパードライは、商品企画、広告宣伝、鮮度など、マーケティングの成功事例ですが、こちらは既存ブランドの活用・復活と国際的な調達力・価格競争力、という経営戦略です。

 

最近は、家電量販店でハイセンスのテレビをよく見ます。ハイセンスは低価格な印象があり、ハイセンスはハイセンスで売れてきているなと思います。

 

この記事は、ブランド別シェアを扱っていますが、製造シェアでは、東芝のテレビ事業を含めたハイセンスが、ダントツのトップとなっているはずです。

 

nishiny.hatenablog.com

 

東芝ブランドの活用が、日本では成功したということが言えそうです。では、海外ではハイセンスは、TOSHIBAブランドを活用しているのでしょうか?

 

会社は、現在、TVS REGZA株式会社という名称のようです。

会社概要|会社情報|TVS REGZA株式会社

会社概要を見ていると、資本金は1億円で、従業員は800名。取締役や監査役は中国の方が多いようです。

海外展開のヒントはWebサイトにはありせんでした。

 

Yahoo USAから、TOSHIBA TVと検索すると、米国では、東芝のテレビを販売しているようですが、Compal Electroncs Inc.の販売で、TOSHIBA VISUAL SOLUTIONS CORPORATIONからのライセンスとあります。
Home | Toshiba Television (compal-toshiba.com)

 

同じように、Yahoo UKで調べると、UKでは、TOSHIBA EUROPEが販売しています。

https://www.toshiba.co.uk/pages/uk/b2c-tv

 

製造と販売をグローバルでどう構築しているか分かりませんが、TOSHIBAブランドが効くところでは、やはり活用しているようです。