パッケージからタケダのロゴが消えている
2021年3月31日の新聞に、「武田コンシューマーヘルスケアは、アリナミン製薬へ」というB4サイズのチラシが入っていました。
コピーは、「信じられる品質と確かな効きめをこれからも。」とあります。
アリナミンをはじめとする沢山の製品が、赤い毛せんを引いたひな壇にならんでいます。最前列は、アリナミン関係です。その後ろにベンザとHICEE。そのほか、ボラギノール、マイティアなどが並んでいます。
- 4月1日、武田コンシューマーヘルスケアは、「アリナミン製薬」へと社名が変わります。
- 本日に予定されている弊社株主の変更を以って新社名へ移行します。
とあります。
コメント
ひな壇の最前列は、アリナミンですし、チラシ裏面の広告はアリナミンの広告です。
よく見ると、アリナミンのパッケージから、うろこマークや「タケダ」の文字が消えています。
企業が商標をどう使うかは、企業の自由なわけですが、4月1日を待たずにパッケージのデザイン変更をしたのでしょうか。
ベンザやHICEEのパッケージからも、うろこマークや「タケダ」の文字が消えているようです。徹底しているなと思いました。
チラシに、タケダ漢方便秘薬の姿はありません。製品名(商標)に「タケダ」が入っているからでしょうか?
さて、Webを見てみると、チラシと同じ写真が載っています。
アリナミン製薬株式会社(旧社名 武田コンシューマーヘルスケア株式会社) (alinamin-pharma.co.jp)
新しいスタートへ | 会社情報 | アリナミン製薬株式会社(旧社名 武田コンシューマーヘルスケア株式会社) (alinamin-pharma.co.jp)
新しい、アリナミン製薬の社章が出ているのですが、アリナミンの「A」なんでしょうか。タケダのうろこマークにも似ています。異議申立してもいいかな、でも異議はみとめられないかな、というレベルの商標です。
この商標、まだ、商標登録などが完了していないのかもしれません。もし、商標登録ができたとすると、製品パッケージやラベルに付けることになるのかもしれません。
うろこマークの昔のタケダの伝統は、アリナミン製薬が引き継ぐという意思を感じます。
既に武田薬品自体が、うろこマーク+タケダではなく、ローマ字のTAKEDAのマークに変更していっているので、市場での直接のバッティングはないのかもしれません。
武田薬品の時代は、うろこマークの下に「タケダ」の文字を入れたものを、コーポレートブランド(ハウスマーク)的に使っていましたが、これと同様に、アリナミン製薬になると、新しい「A」の社章の下に「アリナミン製薬」の文字を入れて、パッケージに付けるようなことをするのでしょうか?
アリナミンは、ビタミン剤の名前なので、ベンザやHICEEに付けるのはちょっとためらわれるかもしれません。