マイクロン・テクノロジーとウエスタンデジタル
2021年4月1日の日経に、マイクロン・テクノロジーがキオクシアの買収を検討しているという話がありました。
米マイクロンなどがキオクシア買収検討か WSJ報道: 日本経済新聞 (nikkei.com)
- マイクロン・テクノロジーやウェスタン・デジタル(WD)がキオクシアホールディングスの買収を検討
- キオクシアが、新規株式公開(IPO)を選ぶ可能性も
- IPOは、新型コロナウイルスの感染拡大や市況悪化を理由に延期
- 新型コロナでデジタル機器やITサービスの利用が急速に拡大
- 半導体業界では需給の逼迫感
- キオクシアは「新規株式公開(IPO)を目指すことには変わりはない」
とあります。
IPOか、売却かについては、どちらともいえないようです。
旧東芝メモリのキオクシア、「上場」か?それとも「買収」か? - M&A Online - M&Aをもっと身近に。
- キオクシアを売却するのか、上場するのかは、同社株の約6割近くを保有する米投資会社のベインキャピタルと4割を持つ東芝の意向によって左右
- マイクロン・テクノロジーとウエスタンデジタルは「キオクシアの企業価値を約300億ドル(約3兆3200億円)と評価
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上場延期では1株2800~3500円と、上場承認時の想定価格3960円を1~3割下回る水準。この場合の時価総額は、約1兆5000億~1兆8800億円
- そのため上場延期へ
- キオクシアが手掛けるNAND(ナンド)型メモリーの値上がりはそれほどでもない
とあります。
コメント
東芝メモリーが、ファンドに売却され、東芝を冠にした社名から、「KIOXIA」になったとき、日本語の「記憶」を語源とするし、精密機械などで好まれる「K」や「X」が入っているし、短くて、覚えやすい、本格的なネーミングだなと感心しました。
その後、Webサイトを見ていると、商標の責任者レベルの募集がありました。
企業の商標担当者レベルの募集はよくあるのですが、責任者レベルの募集はあまり聞いたことがなく、珍しいなと思いました。
「KIOXIA」という「KODAK」「KONICA」のような本格ブランドですので、このブランドの一からの立ち上げは、小説にでもできそうないろんな事件が起こると思います。
手元に古い本で「ブランドを創る」(講談社、森孝之)という本があります。ワールドの社長室長の本ということです。
1992年の本で古いのですが、もう一度、読もうと思いました。ブランド立ち上げのヒントがあるかもしれません。
元に戻って、「KIOXIA」ですが、もしマイクロン・テクノロジーやウエスタン・デジタルに買収されたら、せっかく出来たブランドがなくなる可能性があり、それはどうかなと思いました。
この点で、このニュースに、反応しました。