Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

パサパサとサクサク

ビジネス英語の極意

2021年4月1日の朝日新聞に、「ビジネス英語の極意」という特集があり、3名のビジネス英語のプロのお話しが掲載されていました。

 

杉田敏さん

  • ビジネス英語の目的は、英語で雑談ができる力の修得
  • ビジネスで共通に使える専門用語はない。必要な用語は自分で覚えるしかない
  • 仕事のきっかけになるい雑談の力が大切
  • 外国語は恥をかいた回数に比例して上達する

ハロルド・ジョージ・メイさん:前タカラトミー社長、前新日本プロレスリング社長、ハイネケン日本コカ・コーラ勤務経験あり

  • グローバルに活躍できる人材は、イニシアティブ(主導権)をとれて、パッション(情熱)を持って、相手を動かす、自らの言葉を持っている人
  • 日本人はシャイで完璧主義の傾向
  • 間違ってもいいから、まずは、見切り発車するメンタルの強さが大事
  • へりくだらない、対等に。ドライな表現を
  • ビジネス英語を始めるの遅すぎることはない
  • 豊富なボキャブラリーで、しっかり勉強すると、高い知性を感じる武器になる

武田珂代子さん:翻訳通訳研究。大学教授

  • しゃれた言い回しは、それほど必要ではない
  • 分り易い語彙でストレートに表現する方が良い
  • 理解できない点は放置せず確認する
  • ビジネス英語は、敬語や謙譲語など、社会に出て鍛えられるもの。フォーマルな英語よりも難しい

というような内容です。

 

コメント

日曜日に日本テレビのイッテQを見たのですが、イケメンのアメリカ人で、芸人をしているギャビンが出ていました。結構、話題になっています。

イッテQ!新メンバーはイケメン博識米国人ギャビン 初の食レポに涙も…内村困惑「なぜお笑い芸人に」― スポニチ Sponichi Annex 芸能

特に、初の食レポで、美味しそうなモンブランケーキを食べた感想を聞かれ、「サクサク」と言いたかったようなのですが、実際は「パサパサ」と表現してしまい、間違いをディレクターに指摘され、涙を流して反省しているシーンがありました。

 

本人は、「パサパサ」と「サクサク」のニュアンスの違いを、あまり分らずに使ってしまい、今回の食レポというシチュエーションに鑑みて、猛烈に反省したようです。

 

しかし、ギャビンは、ハーフとかではないアメリカ人で、高校の卒業旅行で日本に来て日本が気に入ってそのまま住み続けている人だそうです。26歳とありますから、7~8年は日本に滞在しています。イントネーションなど少しだけに気なるものの、流ちょうな日本語を話していると思います。しかし、それでも、やはり間違いはあります。

 

中途半端な単語の理解力では、やってしまいそうなミスです。我がことのように思いました。

 

杉田先生やメイさんが、「恥をかけ」、「見切り発車しろ」と言っているように、これは避けて通れないとは思います。

一方で、メイさんは、豊富なボキャブラリーで、しっかりと勉強した英語を求めています。

 

ギャビンさんも、モデルのときは、日本語力はそれほど高くなくても良かったのかもしれませんが、お笑い芸人をするなら、相当に高度な日本語力が必要になります。

18歳で来日して、現在26歳という年齢ですが、ギャビンさんの日本語力が今度どのようにアップしていくのか、楽しみです。