広州交易会
2021年4月16日の日経に、広州交易会の話が出ていました。
新型コロナ: 広州交易会開幕、消えた20万人バイヤー 冷える宿泊飲食: 日本経済新聞 (nikkei.com)
- 4月15日に広州交易会(中国輸出入商品交易会)が開幕
- 年二回開催
- 機械や日用品メーカーが参加
- 全世界200ヵ国からバイヤーが集まる
- 通常は、20万人が参加
- 約3兆2,000億円の仕入れ契約に
- 今回は、3回目のネット開催
- オンラインになり、宿泊や飲食業の売上げ減
- 通常会期の40%減
- 商品動画は、数十万人の視聴があっても、商談は数件にとどまるなど、対面に比べて効果が低い
コメント
広州交易会は有名です。一度は参加したいと思っていました。
以前は、模倣品が多数展示されており、模倣品対策の先進企業は、広州交易会に調査担当者を派遣して、模倣品のチェックをしていたと聞きます。
その後、広州交易会も、模倣品排除には力を入れているでしょうから、以前のように、すぐ見てわかるような、商標の模倣品が多数があるというのではないのかもしれません。
ただ、意匠模倣や、特許権侵害品などは、あるのだろうと思います。
電機メーカーなどの広報は、CESやIFAに重点を置いていますが、知財担当、商標担当は、広州交易会にこそ行くべきだろうと思います。
さて、日経の記事で気になったのは、いかにネットで集客しても、リアルな商談に結びつかないという最後の点です。
どうも、ネットの限界があるようです。
広州交易会のサイトを除いてみましたが、立派なサイトです。
China Import and Export Fair (Canton Fair) Official Website
まだ、コロナ禍になって1年半であり、あたらな商品、相手方の開拓をしなくても、昔から付き合いのある企業とやっていれば何とかなるので、不確かなネット上の情報だけで商談に至るのは困難ということなんでしょうか。
既に知っているメーカーの、知っている商品なら、スペックを見るだけで、商談ができそうですが、知らないメーカーの商品なら、やはり実際に質感などを、手に取ってチェックしたいと思いますし、
全く、知らないメーカーなら、営業担当者と名刺交換もしたいと思います。
ネットだけでやろうとすると、名刺交換のツール、質感まで再現できる4K画像、営業担当者のリアルな声、チャットシステム、アンケート、Webカタログなど、もっと準備すべきものがあるのだろうと思いました。
いろいろやると、コストもかかるので、結局リアルな出店と、コスト的にはそう変わらないような気もします。