新しいものが増えている
2021年4月7日の日経に、部下、後輩であっても加害者になる可能性のあるハラスメントについての記事がありました。
無自覚の「テクハラ」、部下でも加害者に: 日本経済新聞 (nikkei.com)
ハラスメントの例:パワハラ以外にも、
- テクハラ/テクノロジー・ハラスメント:IT知識が高い人の不遜な態度。意図的に専門用語で話し続ける行為
- スモハラ/スモーキング・ハラスメント
- ラブハラ/ラブ・ハラスメント:恋人がいる人が、恋愛や結婚に関する考えを押し付ける
- レイハラ/レイシャル・ハラスメント:国籍、人種を殊更に指摘する
- エイハラ/エイジ・ハラスメント:若い人が中高年に、年齢を理由とした嫌がらせをする
- アルハラ/アルコール・ハラスメント
- マリハラ/マリッジ・ハラスメント:結婚の有無をことさら強調する
後輩が、PCの操作ができない先輩に、「こんな簡単な設定で手間取って、よくこれまで仕事をしてきましたね。」はテクハラに。部下が加害者になる場合も
- 厚生労働省のハラスメントの定義:
- 優越的な関係に基づき
- 業務の適正な範囲を超え
- 就業環境を害する行為
- ハラスメントの相談件数は、明確な右肩上がり
というような内容です。
コメント
ストレスがあるから、それに対応しようとします。ストレスには、こころ、身体が活性化する面もあるといい、良いストレスと、悪いストレスがあるといいます。
しかし、個別労働紛争の相談で、他の相談件数が横ばいや現象傾向なのに、いじめ・嫌がらせといった相談だけが顕著な増加傾向となっているのはどうしてなのでしょうか。
昔はハラスメントと認識しなかったものが、現在ではハラスメントと認識され、ハラスメントといわれるものの範囲が広がり、認知件数が拡大したので、相談件数が増加しているということはあると思います。
昔はそのようなストレスに耐えていたが、現在ではそれは耐えるべき対象ではなくなったということになります。
また、昔よりも社会が複雑化して、ストレスと感じるものが増加しているという可能性もあります。
しかし、兵隊となって戦争に行かないといけない、軍隊に入らないといけないというストレスは、強烈だっただろうなと思います。
また、学校でも良い先生もいたとは思いますが、めちゃくちゃ厳しい先生も多かったように思います。
そうなると、現代人のストレス耐性が低下しているという話もありそうです。
それはさておき、
上記の記事にあるハラスメントは、昔ながらの考え方と、現在の考え方にギャップがあるのが、大きな理由のように思います。
昔の考えの人に、現在の考え方を理解してもらえば、ギャップが埋まるので、ハラスメントが減りそうです。
先輩が、PCの使い方は分からなくても、別のことを知っており、Give and Takeが成立すれば、後輩もきつい言い方をせずに、ハラスメントにならないのかもしれないですし、先輩も少しでもPCに詳しくなる努力が必要かもしれません。
PCを使い始めたのが、1994年ぐらいです。知財部門の所長に研究所の所長が赴任され、Windows3.1からのスタートでした。Windows95でないだけ、早い方なのですが、中学・高校から情報の授業を受けてきたデジタルネイティブには敵いません。
そして、最後に、
この記事の面白い点は、テクハラなどは、若い人がハラスメントを起こしているという点です。新歓コンパでの一気飲みの強要なども、若い人がやっていそうです。
この時期は、若い人が書いた記事だろうと思いますが、同世代への注意喚起をしているのが、面白いなと思いました。