テレワークで、企画・アイディアで苦労していることへの対策は?
「転職なき移住」が話題になっています。例えば、2021年4月13日の日本商工会議所のWebサイトに、地方創生テレワーク推進についての提言の紹介があります。
「転職なき移住」による地方への人と知の流れの創出を提言(地方創生テレワーク推進に向けた検討会議) - 日本商工会議所 (jcci.or.jp)
内閣官房・内閣府の総合サイトに、「地方創生」というものがあり、成功した「ふるさと納税」などとセットで、この「転職なき移住」が検討されていることが分ります。
提言自体は、以下です。
「転職なき移住」を政府の方針として、進めるようです。
コメント
コロナ禍になり、知り合いやお客さんが、東京にいないということを聞くことがあります。
Aさん:東北にいる。東北の温泉をバイクで回っていて、毎日ほど、SNSで投稿している。仕事はテレワークか。
Bさん:九州にいる。しかし、書類への署名などもPDF中心なので東京にいなくともできる。
Cさん:大阪にいる。仕事はテレワークでやっている。東京で役員会があるときは、出てくる。
Dさん:職場には、半年以上行っていない。ほぼ在宅。
Eさん:職場に、行くのは月に1度もないぐらい。
こんな事例を、よく見聞きするようになります。
地方で仕事をしていも、 生産性が下がらないなら、良いことだろうと思います。
東京にいてテレワークをしていても、地方にいてテレワークをしていても、同じようなものですので、今回のテレワークの普及は、一挙に、地方創生を進める起爆剤となるようにも思います。
この点、2021年4月20日の日経の「ニュースぶらす」というコーナーで、東大の宮沢正憲特任教授のコラムを見ました。
ヒントは雑談の中に: 日本経済新聞 (nikkei.com)
企画・アイデアを考えるのにテレワークでは問題があり、通勤中、勤務の合間の雑談の中にアイデアの種があるというのです。
アイデアのためには、散歩、スーパーへの買い物が有効とします。
また、リモートの会議は効率は良いが、雑談がないのが課題で、雑談だけの1時間の会議を定期的に開催すべきとします。
また、テレワークとなり、人との接触が減り、メンタルの問題が増えているようです。
ある企業は、テレワークのみで仕事をしているのですが、部活動を推奨していると聞きます。仕事のあと、好きな話題でのリモートミーティングがあるそうです。これも、雑談の一種です。
セレンディピティを、テレワークでどう得るかは、重要な問題であるように思います。まあ、満員電車でぎゅうぎゅう詰めになっているよりは、地方の景色のよいところを散歩する方が、セレンディピティもあるのかもしれませんが、人との接触のチャンスは従来よりも意図的に図っていく必要があるような気はします。