グーグル、フェイスブック、アップルの場合
2021年5月16日の朝日新聞に、米巨大IT企業のテレワークの考え方が出ていました。
- グーグル
① 6割の社員は週3日会社で働き、週2日は自宅など好きなところで働く
② 2割の社員は現在の勤務地と別の新たなオフィスに移転して働く
③ 2割の社員は完全に在宅勤務となる
主に会社で勤務する社員も、年20日間は会社以外の好きなところで働く
- ファイスブック
今後5年で、約5割を在宅などリモート勤務とする
- アップル
職場で働くことを重視
一緒にいることでコラボレーションが生じる
ひらめき、連携が可能になる
ただし、在宅勤務を交えたハイブリッドを容認する
そして、
- (グーグル社員の話として)在宅でも業務が回ることが分り、コロナ後も毎日会社に行かなくても良いという認識が広がっている
- AIなどの技術者の取り合いで、大卒で年収1500万円で米国企業に採用される新卒日本人技術者が増えることが、日本企業にとっての危機
とあります。
コメント
テレワークの活用は、グーグル>ファイスブック>アップルの順のようです。
アップルはApple Parkという巨大本社を2017年から使っています。
ティム・クックCEOのいうように、在宅が主流になると、コラボレーション、ひらめき、連携にマイナスなのかもしれませんが、なんとなく、この巨大本社の意味がなくなるので、アップルはテレワークを嫌がっているのかなと思いました。
それはさておき、グーグルの方法が、今後の方向性なのだろうと思います。さずがにGoogleです。
1番目の週3日は会社で、週2日は在宅というのは、バランス型であり、日本でも普及するのではないかと思います。
2番目の転勤のようなタイプですが、主要都市ならオフィスはあるでしょうが、各地にはないとすると、シェアオフィス、コ・ワーキングスペースのようなものになるのでしょうか?
実家が地方にいるけれども、地方では仕事がないので、東京に出てきたというような人は多いと思います。仕事を継続しつつ、地元に戻れるなら、これも需要はありそうです。Iターンも促進され、地方創生にも有効です。
さて、3番目のタイプですが、日本の場合は、介護かなと思いました。
アメリカ人が、介護を自宅でやっているのか、施設を頼るのかはよく知りませんが、介護以外にも、自宅にいたいという人はいます。
そういう人は3番目の方法を好むのだと思います。
アメリカの場合、学校に行かず、自宅で勉強している子どもが4%、200万人もいるようですので、これからすると、3番目の働き方にも違和感はないのだろうと思います。
コロナ禍でもオフィス家具の業績は好調なようです。多かれ少なかれ、日本企業も、グーグルのような働き方になるのではないでしょうか。