中国発消費財ブランド
2021年5月19日の日経の「ASIATECH」に、中国発消費財ブランドが続々と誕生しているという記事がありました。
中国発消費財ブランド、続々: 日本経済新聞 (nikkei.com)
- 中国発の消費財ブランドが、続々と現れてきている
- 中国のサプライチェーンとインターネット販売の手法
- SHEIN(シーイン)は、2014年生まれ
- アパレルの越境ECで、欧米が主力
- ZARAよりも安く、打ち上げ高は1兆円
- Anker(アンカー)は、スマホの周辺機器
- 2011年設立。売り上げの98%を中国以外でかせぐ
- 2010年~2012年に、中国国内EC向けの中国ブランド群が誕生
- 2013年~2018年に、アマゾンなどが中国からの調達拡大
- 2019年以降 、海外で通じる有力ブランドに
- 今後も、中国発ブランドは続々と
- 家具やベビー用品も有力
- 日本の消費財メーカーの市場を奪う
- 対抗か提携か
とあります。
コメント
シーインは、初めて聞きました。ネットで調べると、ZARAのような服です。ユニクロとは違います。これをネットで販売しているのが特徴です。
日本からも購入可能なようです。
レディース・メンズ・オンラインショップ ファッション|SHEIN
イメージとしてはZOZOに近いでしょうか。でも、相当ファッショナブルです。これがZARAの2~5割安で入手できるのであれば、欧米で受けるのは理解できます。
中国は、世界の向上ですから、衣服を作るのはお手の物ですが、ファッションセンスをここまで上げるのは大変だろうと思います。アパレルの世界は、流行の世界なので、意匠権で守るものでもなく、そこへの配慮も不要です。
アンカーは、最近、USB-Cのハブで、LAN端子、HDMI端子、USBのハブになったものを購入しました。
アマゾンで、購入したのですが、一時評判のよかったエレコムやバッファローは、価格、デザイン性能で全く比較対象にならない状態でした。
アマゾンでは、中国メーカーばかりが推奨されるのですが、その中でもアンカーが目立っていました。
Anker (アンカー) Japan公式サイト (ankerjapan.com)
中国メーカーは、読みにくいブランドネームが多いのですが、SHEIN(シーイン)、Anker(アンカー)とも、読みやすく覚えやすいので、グローバルネーミングに成長することができる名称です。
この名称で商標登録を取るのは至難の業ですが、中国メーカーはやってしまうんだろうなと思いました。
ある案件で、中国のスマホメーカーの資料を見ましたが、非常にアグレッシブです。
中国の知財弁護士は、中国の特許制度が始まったのが1980年台で遅かったことがあり、多くの知財弁護士がアメリカで勉強をしています(最近は中国国内でも十分なのでしょうが)。そのため、多くの知財弁護士が渉外関係を扱うことができます。
このパワーの差は、如何ともしがたいなと思います。日本でだけ通用する知財弁護士や知財弁理士では、グローバルブランドを創るにも支障があるように思いました。