Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

パナソニック ホールディングス株式会社

事業会社としてのパナソニック株式会社

2021年6月7日に、パナソニック株式会社の定時総会通知書が来ました。パナソニック ホールディングス株式会社という純粋持株会社と、パナソニック株式会社やパナソニック オートモーティブ株式会社、パナソニック エナジ―株式会社などの事業会社に分けるというのが大きな変更点です。

招集ご通知(発送版) (panasonic.com)

2020年度は、コロナ禍で、売り上げが2019年度の7兆4906億円から、6兆6988億円と1割強も落ちていますが、純利益が1651億出ているのは立派だなと思いました。

白物家電などのアプライアンスが良いようです。

これはという商品ですが、ジアイーノ、ナノイーX、眞空断熱保冷ボックスでしょうか。

添付書類(発送版) (panasonic.com)

 

さて、持株会社ですが、ソニーも2021年4月1日に持株会社化して、ソニーグループ株式会社とソニー株式会社になっています。

ソニーグループポータル | 会社概要 (sony.com)

ソニー株式会社 | 会社概要 (sony.co.jp)

 

ソニーの場合は、映画や金融など、エレクロト二クスとはだいぶ毛色の違う事業が多いので、持株会社化は理解しやすいのですが、パナソニックの場合は、エレクトロニクスから出ていませんので、純粋持株会社にする意味がどこにあるのかと思ってしまいます。

 

これまでは、事業会社でありつつ持株会社でもある事業持株会社の方法でもなんとかなったように思います。

事業持株会社の方が、グループの首脳が、各事業会社の経営の生の情報に接しながらグループの経営に参画することができるので良いのだと言ってきたように思います。

なぜ、今更、持株会社にするのだろうかと思ってしまいます。

持株会社の方が、事業のM&Aやカーブアウトがやりやすいという意味ではそうですので、これから、さらに事業構造を入れ変えようという意味なんでしょうか?

 

もう一つ、気になったが、テレビです。国内生産から撤退し、マレーシアとチェコの工場だけになるという話ですが、中小型は、中国のTCLからの調達になるとあります。

パナソニック テレビの国内生産から撤退 海外での生産に集約へ | NHKニュース

 

さらに、デジカメも撤退候補とあります。

パナソニック「次の撤退」最右翼はデジカメ!テレビなど問題3事業のたたみ方 | パナソニックの呪縛 | ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp)

 

テレビやデジカメは、現在は、アプライアンス社のスマートライフネットワーク事業部ですが、白物家電とは異なり、この事業部は新しくできる事業会社としてのパナソニック株式会社にも入らず、パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社になるようです。

 

家電流通のプラットフォームなどは共用化するんだろと思いますが、テレビやデジカメの切り出しは、この事業の撤退や売却を意味するのか、あるいはローコスト経営を意味するのか、他企業とのアライアンスを意味するのか、何なんだろうと思ってしまいます。

 

Philipsの家電事業のようになるのが、一つの方向性とは思います。

しかしそうなるとブランドビジネスです。Philips のIP&Sのような組織が必須ではないかと思いました。ブランドマネジメントの仕組みの変更が必要になりそうです。

ライセンス - フィリップス IP&S (philips.com)