2017年11月11日の朝日新聞の夕刊に、ティファニーが初めてカフェをオープンさせたという話が出ています。
記事によると、
- ティファニーは11月10日、ニューヨーク五番街の本店内にカフェをオープン
- 店名は「ザ・ブルー・ボックス・カフェ」
- 食器や革製品などを扱う本店の4階
- 商品の包装や広告で使われる淡い青「ティファニー・ブルー」で内装を統一
- 故オードリー・ヘップバーン主演映画「ティファニーで朝食を」の題名を想起させる
- クロワッサンやフルーツなどの朝食は税抜き29ドル(約3300円)
- ランチ(39ドル)やティーセット(49ドル)なども提供
- ティファニー本店は、トランプ・タワーに隣接
- 厳重な警備のあおりで、客足が遠のき、業績にも影響
- 年末を控え、改装で巻き返しをはかる
となっています。この朝日新聞の記事は、よくまとまっていると思いました。
コメント
弁理士試験に合格した、29年前に、弁理士関大会から、合格祝いにパーカーの万年筆をもらいました。パーカーというと、当時は、大阪地裁の大江裁判官のパーカー判決が有名で、いろんなところで商標の説明をするときに、パーカーの万年筆をもっているのは、非常に便利だったのを覚えています。
ティファニーは、色の商標の説明のとき、いつも出てきます。単色で、商標としての機能を果たす、数少ない商標(ブランド)です。残念ながら、ティファニーの製品は持っていないのですが、興味を持ってこのブランドを見ています。
同じ話題のNew York Timesの記事もありました。www.nytimes.com
ニューヨークタイムズの記事ぢは、映画では、オードリーヘップバーンが、朝イエローキャブからおりて、ティファニーのショーウィンドーをぶらつき、クロワッサンとカップのコーヒーを持っているシーンがあるが、残念ながらそれはビルの外だったという描写から始まります。
検索したところ、そのシーンがYouTUBEにありました。
Breakfast at Tiffany's Opening Scene - HQ
ヘップバーンの持っているコーヒー、今のスターバックスと同じようにキャップが付いています。
ニューヨークタイムズの記事からの他の情報としては、
- このカフェの窓からは、ニューヨークの人気の目的地がよく見える
- ティファニーブルーの色の名前は、robin's-egg blueという。コマドリの卵の青という意味ですが、調べてみたら本当にコマドリの卵はティファニー・ブルーでした。
- brick and mortar locationの伝統的小売業は、オンラインの競争業者に顧客を奪われているが、ティファニーは、最近、マンハッタンのロックフェラーセンターやグランドセントラル駅の近くなどに、店舗をオープンし、宝石、家庭用品、小物などを置いている
- ティファニーの部門責任者いわく、このカフェは「新しいティファニーの窓として、実験の場所であり、経験の場所である」
ティファニーのWebサイトを見ていると、家庭雑貨や、メンズアクセサリーの財布やボールペンなども販売しているようです。Francfrancや、Afternoon Teaの状態です。時計程度なら分かりますが、ここまで商品レンジを広げてよいのか?と思うようなブランド拡張です。ただし、値段は結構しますので、ブランド力は維持できるのかもしれません。
また、カフェですが、カフェを併設した店舗を主要都市に配置することは、非常によりイメージづくりになります。対オンラインを考えると、カフェのようなリアルな体験のできる拠点は、必要なことだったのかと思います。