Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

知らなかった(マスターカード)

ロゴ変更 昨日、事務所で英語の授業がありました。最近、始まったもので、週に一度、ネイティブの先生が来て、授業をしてくれるものです。 毎回、何かしらのテーマのプリントを持ってきてくれて、それについての話になるのですが、昨日は、MasterCardのロゴ…

本社のシンガポール移転

ダイソンとLIXIL 2019年1月25日の朝日新聞で、ダイソンが英国からシンガポールに、本社を移転するという記事を見ました。 本社と電気自動車の生産部門をシンガポールへ 家電生産が盛んなアジアに経営の中心を移転 研究開発部門は英国に残す 今後数カ月以内に…

モバイクが美団単車に

カテゴリーの代名詞なのに 2019年1月23日の日経電子版に、中国のシェア自転車の「モバイク」がブランド名を美団単車に変更するという記事がありました。 www.nikkei.com 記事によると、 現在のモバイクの株主は、中国ネット出前サービス大手の「美団点評」 …

高橋是清の人物紹介

波乱万丈 2019年1月19日と26日の土曜日の、日経の日本史ひと模様で、歴史学者の本郷和人さんが書かれた高橋是清の人生の紹介コラムを見ました。 まさに、波乱万丈の人生です。 御用絵師が奉公人の娘に手を付けた→養子→寺の小僧→悪ガキ 横浜で外国人のボーイ…

商品形態模倣(英国)

詐称通用(passing off) 続いて、パテント誌の2019年1月号で、商品形態模倣の不競法での保護のイギリスの論文を読んでいます。 良く聞く、コモンロー上の保護のpassing offです。 論文は非常に詳しいですが、簡単にいうと、 不実表示で、需要者の欺瞞(のお…

商品形態模倣(米国)

獲得された識別力、非機能性 引き続き、パテント誌の2019年1月号の不競法特集を読んでいます。今日は、米国です。 日本人の米国弁護士の荒木さんという方と米国弁護士の女性が共同執筆者なので、非常に読みやすくなっています。 理解したことは、 トレードド…

商品形態模倣(イタリア)

隷属的模倣、価値の不正利用、寄生的模倣 同じく、パテント誌の商品形態模倣ですが、イタリアは、2019年1月号にあります。イタリアでは、独立した不正競争防止法ではなく、民法で商品形態模倣が保護されているようです。 民法の2598条1号、2号、3号が、これ…

商品形態模倣(スイス)

混同のおそれと、名声の不正利用 また、続いて、パテント誌の2018年12月号のスイスの論文を読んでいます。読んでいただくことが一番ですが、内容を、非常に簡単に紹介すると、 スイスのトレードドレスは、「製品の表装」で、商品の形態及び外観を含むとあり…

商品形態模倣(ドイツ)

不正な慣行(不競法4条3号)と一般条項(同3条) 昨日に引き続き、パテント誌の2018年12月号を読んでいます。今日は、ドイツの弁護士さんの論文です。 韓国の法律は日本に近かったので、論文も読みやすかったのですが、ドイツになると、少し違いがあるなとい…

商品形態模倣(韓国)

一般条項、価格差の問題など 昨日の続きで、パテント誌の2018年12月号の韓国の弁護士、弁理士さんの論文を読みました。日本法と法律が似ているためでしょうか、読みやすいなと思いました。詳しくはパテント誌でご確認ください。 商品に限定した説明ですが、 …

パテント誌の比較法の特集(12月号と1月号)

不正競争防止法の商品形態模倣防止 パテント誌の2018年12月号と2019年1月号に、不正競争防止法の商品形態模倣防止の国際比較というものがあります。 まだ、Webサイトで公開されているのは、2018年11月号までのようですので、少し後になりますが、そのうちWeb…

ローソンのアルバイト・パート

Webサイト情報からの比較 昨日は、ファミリーマートのタッチポイントとしての店舗のスタッフへの表彰制度を見ましたが、今日は、ライバルのローソンを見てみたいと思います。 ローソンのアルバイト・パートの募集のWebサイトは、下記です。 【公式】ローソン…

ファミリーマートのスタッフアワード

充実した表彰制度 2019年1月16日のファミリーマートのニュースリリースに、ストアスタッフの表彰制度として、エクセレントストアシンポジウムという行事があるのを知りました。毎年、表彰をしているようです。www.family.co.jp ファミリーマートのストアスタ…

欧州 Big Macの商標の取消

提出した証拠が不十分? 2019年1月16日のロイターで、欧州連合知的財産庁(EUIPO)が、Macdonald's のBig MacのEUTM商標の登録を取消したという記事があることを知りました。 速報ベースのもので、あまり詳しくないので、海外の記事でなにかないか調べたとこ…

ブランドと商標

非常に近いように思うが... ここしばらく、外国への商標出願の仕事をしているので、商標やTrademarkという言葉を使ったり、見たりすることが多いのですが、しばらく前はブランドマネジメントをしていたので、ブランドやBrandという言葉を見る方が、断然多い…

五輪記念貨幣の偽物

販売目的所持で逮捕 2018年1月9日付の日経夕刊に、2020年東京五輪・パラリンピックの記念貨幣の偽物を販売目的で所持していたとして、会社員が商標法違反の疑いで逮捕されたという記事がありました。 www.nikkei.com 逮捕容疑は、記念硬貨に酷似したロゴマー…

東芝の白物家電

美的集団の傘下で攻め 2018年1月14日の日経に、東芝の白物家電事業が中国の美的集団の傘下になり、好調であるという内容の記事がありました。 www.nikkei.com 東芝の白物家電が復活の兆し。美的の支援で攻めに 2017年12月期は、2500億円。2018年12月期は、黒…

知財の国際収支

総務省の科学技術研究調査 2018年12月17日の日経に、知財の国際収支が10年で3.3倍になったという記事がありました。財務省の国際収支統計の「1~6月」の「知財等使用料」の話です。 また、総務省の科学技術研究調査の2018年調査で、その内訳があるという記事…

小売店の多言語対応

多言語対応協議会のガイドライン 2018年12月20日の日経に、2020年東京五輪・パラリンピックで来日する外国人向けに、小売店が提供するサービスを分かりやすく表示するためのガイドラインが発表されたという記事がありました。 特に、新聞では、特に、ピクト…

西武・そごうの広告の意図

そうなんだ 2019年1月7日のJ-castニュースに、正月の西武・そごうのパイを投げつけられる広告についての解説記事がありました。 www.j-cast.com この広告は、日経と朝日新聞に掲載されていました。暴力的、悪意を感じるという批判があったようです。 さて、J…

TOYO TIRE

東洋ゴム工業㈱からTOYO TIRE㈱へ 正月広告にもあった件ですが、東洋ゴム工業㈱がTOYO TIRE㈱に社名変更したようです。 詳しくは、同社のリリースにあります。 www.toyotires.co.jp 東洋ゴム工業株式会社→TOYO TIRE株式会社 (※All Capsです) 英文社名:Toy…

特許庁長官の年頭所感

商標の審査促進 2019年1月4日付けで、特許庁のWebサイトに、特許庁長官の宗像さんの年頭所感が出ています。 2019年 年頭所感 ~特許庁長官 宗像 直子~ | 経済産業省 特許庁 中小企業支援、ベンチャー企業支援、デザイン経営というところが、目立ったところ…

日経の先端技術研究ランキング

上位30テーマの8割で中国が首位 2018年12月31日の日経に、日経とオランダのエルゼビアの、研究テーマ別ランキングが載っていました。 閲覧数で注目度を点数化し、高得点の30テーマをランキングにしたものです。 調査対象は、この5年分の論文で、1720万件。米…

中国の知財裁判制度

最高裁に知財保護部門 2018年12月30日の日経に、中国の最高裁に設置される「知的財産権法廷」が、2019年1月から運用を始めるという記事がありました。 www.nikkei.com 中国の最高人民法院(最高裁)は、2019年1月から「知的財産権法廷」の運営を始める 最高…

東芝のCMキャラクター

Dynabook㈱と東芝本体が同じキャラクター 以前から東芝のPC事業のCMキャラクターは、有村架純さんでした。 dynabook 有村架純さんギャラリー | 東芝PC dynabook(ダイナブック公式) 最近、東芝本体のCMキャラクターが、同じ有村架純さんを使っていることに…

今年の正月広告

トヨタイムズと西武そごう 新聞の正月広告は、その年の企業の姿勢のようなものを示すもので、各社非常に力を入れています。 広告宣伝の部門では、各社の何を言いたいのかだけではなく、コピーやクリエィティブを比較したり、壁に貼って意見を言い合ったり、…

特許事務所で勤務した感想(その6)

国内担当と外国担当の違い 特許事務所の国内担当弁理士と外国担当弁理士の違いについて、感じていることです。 日本国特許庁がどのように判断するかは、審査官の個性によって、審査段階では多少の差はありますが、審判段階や審決取消訴訟段階では、だいたい…

特許事務所で勤務した感想(その5)

ブランドマネジメントの相談 最近、本業の外国商標の他に「副業」をやっています。 副業といっても、勤務時間中ですし、事務所の仕事として受けていますので、副業解禁の意味での副業ではなく、新規事業と言った方が良いのかもしれませんが、事業の規模感か…

特許事務所で勤務した感想(その4)

さめている(客観的、感情移入が少ない) 特許事務所で仕事をして、クライアントの企業のご担当者とも親しくなり、企業のことも勉強して、商標出願をしたり、中間処理をやっても、企業にいたときとは、違う感覚があります。 それは、さめているという感覚です…

特許事務所で勤務した感想(その3)

インターネット時代 昨年は、平成最後の年ということで、テレビ番組では平成の時代をまとめた特集が多かったのですが、この30年で一番変わったのは、インターネット、パソコン、スマホなどのデジタル化、ネットだという番組が有りました。 番組はどちらかと…