Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

攻略!英語リスニング

4月から無くなるの? NHKのラジオの英語放送に「攻略!英語リスニング」という番組があります。 cgi2.nhk.or.jp 毎回のスクリプトが大変興味深いものが多く、また、講師の柴原智幸さんの声が非常に良く(英語の発音も綺麗で)、楽しく聞いていたのですが、20…

衝突安全装置の普及

弁護士業界へのインパクト 先日、以前の会社の東京地区在住の昔の仲間との飲み会があり、鴨すきを食べに行きました。出席者から色々な話を聞いたのですが、一番、記憶に残ったのが、AI(人口知能)の車での活用の話です。 スバルの「アイサイト」を始め、各…

日立マクセル

マクセルホールディングスに社名変更2017年3月21日に、日立マクセルの社名変更のニュースがありました。 www.itmedia.co.jp http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2017/03/f_0321a.pdfMaxellといえばTDKと並ぶカセットテープのブランドで、中高生のころ…

イトーヨーカドーの看板(2)

不正競争防止法や商標法から見ると 一部の人は思っていると思うのですが、関西には滋賀県が地盤の平和堂(アルプラザ)があります。平和堂のマークは、配色が違い鳩が二羽いる、青ではなく緑が使われているという差はあるのですが、よく似ています。下記の看…

イトーヨーカドーの看板(1)

鳩のマークの復活2017年3月21日の朝日新聞デジタルの記事で、イトーヨーカドーの鳩のマークが復活するというニュースがありました。 パナソニックのTechnicsの復活など、最近は、ブランドの復活というもの一つのブームです。www.asahi.comコメントイトーヨー…

MISS SAIGON

25周年のミュージカルの映画2017年2月23日の朝日新聞の夕刊で、新妻聖子さんからの紹介インタビュー記事があり、この映画を知りました。早めに事務所を出て、有楽町のTOHOシネマズ日劇にMISS SAIGONのミュージカルの映画を見ました。www.asahi.com ミス・サ…

グランドセイコー GS

SEIKO、Grand Seiko、GSwww.grand-seiko.jp2017年3月23日の日経に、セイコーホールディングスが高級腕時計シリーズの「グランドセイコー(GS)」のブランド力強化に乗り出すという記事がありました。見出しには『セイコー「GS」てこ入れ』とあり、その記事で…

外国商標 指定商品・役務の考え方(4)

自動車メーカーの事例電機メーカーと同じ耐久消費財に自動車があります。完成品は「automobile(自動車)」なのですが、一万点以上の部品があります。そして部品は補修部品などの形で独立して取引されます。自動車メーカーも電機メーカーと同じように指定商品…

外国商標 指定商品・役務の考え方(3)

45分類、全ての商品分類への出願 前の会社は、実際に使用している商品・サービスの具体記載にこだわった運用でした。一方、総合電機のA社や光学機械のB社のように、登録制度のある国すべてにおいて、全商品・役務の分類で権利取得すること目指している会社も…

外国商標 指定商品・役務の考え方(2)

商品・サービスの粒度 以前の会社の、当時の実務の特徴としては、アメリカやカナダ、英国のような具体的商品を記載する必要のある国だけではなく、一般的にはクラスヘディングで十分という国まで、具体的商品・サービスを記載していた点です。単に使えれば良…

外国商標 指定商品・役務の考え方(1)

ハウスマークの出願 会社の方針によって正解が変わる話なのですが、外国商標の出願について自分として今まで考えていたことを何回かに亘ってご説明します。 外国商標出願というと、ハウスマーク(コーポレートブランド)の商標出願が重要です。そして、商標…

正露丸の新製品

51年、36年 どっち? 2017年3月16日の日経と朝日新聞に、「ラッパのマーク」の大幸薬品の「正露丸」の新製品のニュースがありました。新製品の名前は、「正露丸クイックC」です。液体をカプセルに入れたもので、素早く胃に溶けるようです。 有名な家庭薬で、…

「や台ずし」と「磯丸すし」

トレードドレス事件 訴訟の意図は? 2017年3月16日の朝日新聞デジタルの記事で、すし屋さんのトレードドレス事件を見ました。名古屋の「や台ずし」を展開する会社が、東京の「磯丸すし」を展開する会社を、外観の変更と約471万円の損害賠償を求めて名古屋…

ホリーズカフェ(大阪のスタバ?)

大阪で大人気のカフェ わけあって、2017年1月のひと月は単身赴任で、大阪京橋のワンルームマンションで生まれてはじめての一人暮らしをしていました。 土日にやることがなく、本屋さんに行こうと思い、大阪で一番専門書がありそうな本屋ということで、堂島の…

アリー my Love

Ally Mcbeal 弁理士会のグローバル人材育成研修でのことですが、インターグループの外国人の先生から、「(弁理士のような)法律家は専門用語を正確に使う必要がある。」という話がありました。そのときに、「Ally Mcbeal」を見るとよいという話がでました。…

大阪万博の関西弁

経産省が撤回 大阪万博の報告書を関西弁にしたものが話題になっています。 www.nikkei.com 硬い文書では誰も読んでくれないので、関西弁を使ってより直接的に響く言葉で報告書を作成したようです。超訳ニーチェのようなノリで、難解な文書をわかりやすくとい…

知財の海外移転による節税を防止

高収益で再課税 2017年3月10日の日経に、財務省が、海外への知財移転を活用した過度な節税策に対して、対策を検討するという話が出ていました。特許や商標を海外の子会社に移転するときには課税できますが、金額を過小評価した場合はそのままになることが多…

薬の輸入

不正な医薬品が大幅増 2017年3月2日の日経新聞に、厚生労働省の委託を受けた米オレゴン州のネット監視会社「レジェットスクリプト」が、薬輸入の不正サイト対策で、2014年以降、約2500サイトの閉鎖に成功したという記事がありました。 日本の法令では、医薬…

2016年の税関の輸入差し止め

年間2.6万件の輸入差止(62万点) 2017年3月3日、財務省のホームページで、知的財産侵害物品の差止状況についてのニュースリリースがありました。 www.mof.go.jp 輸入差止件数は、10年連続で件数は2万件(5年連続で2.5万件)を超え、点数は62万点。引き続き…

弁理士会の研修

継続研修履修状況の通知 日本弁理士会から、「継続研修履行状況の通知について」が送られてきました。これまでの2年で20.5単位取得済みで、あと3年間で49.5単位取得が必要とありました。今年になって参加した研修がカウントされていないので、まずまずの受講…

行ってきました

春日大社展 本日、上野の東京国立博物館で開催していた「春日大社 千年の至宝展」に行ってきました。私の実家が奈良の春日大社の社家町の高畑町にあり、初詣は奈良の春日大社に行きます。その春日大社には国宝殿というものがあるのですが、奈良には興福寺・…

フランク三浦 勝訴確定

最高裁でも登録維持 2017年3月7日の朝日と日経に、関連記事が出ています。昨年4月、知財高裁から商標登録有効との判決が出た「フランク三浦」(本当の商標は「浦」の点がない文字です)の上告審で、最高裁の決定が出たようです。フランク・ミュラーからの上…

アカデミー賞の発表

あのPwCが、なぜ? 今年の米国のアカデミー賞の発表では大きなハプニングがあり話題になっています。作品賞の発表のとき、作品賞は「ムーンライト」と発表すべきところ、主演女優賞用の紙が入った封筒を渡してしまい、「エマ・ストーン/ラ・ラ・ランド」と…

色の商標(新しい商標)

色彩のみの商標が登録に 2017年3月1日付で、経済産業省のホームページに、新しい商標の中で一つだけ登録査定がなかった「色の商標」が登録になる旨の発表がありました。 引用します。 特許庁は、色彩のみからなる商標について、(2月28日付けで)初めて2件の…

オプジーボ

がん免疫治療薬 3月4日の朝日新聞に、小野薬品工業の「がん免疫治療薬」である「オプジーボ」について、従来の「皮膚がん、肺がん、腎細胞がん、血液がんのホジキンリンパ腫(いづれも一部)」に続き、今回さらに「頭頸部がんの一部」の治療にも使うことが承…

「マリカー」の議論(5)(提言)

新事業の促進の視点 Airbnbやウーバーのような、海外で大成功している新規事業がありますが、日本で展開しようとすると法規制があったり、反対する人がいたり、なかなか事業ができないということがあります。 今回のマリカーも、見方によっては、Airbnbやウ…

「マリカー」の議論(4)

知財・法務的な視点 もし、私が任天堂なり、マリカーなりのの知財の担当者なら、どのようなことを考えたでしょうか、また、どうすればよかったのでしょうか。 ①なぜ、マリカーは、任天堂の使用許諾を得ていなかったのか? 今回、マリカーは、弁護士、弁理士…

「マリカー」の議論(3)

法解釈の視点 マリカーの行為は、法的にはどのような問題となるのでしょうか。任天堂の主張は、著作権侵害と不正競争行為です。 ①著作権侵害 日本ではコスプレは大流行です。子供のお供で、幕張のジャンプフェスタや池袋のコスプレ会に行ったことがあり、そ…

「マリカー」の議論(2)

ビジネスの視点 ビジネスの視点から今回のマリカーの問題を考えてみましょう。 ① 宣伝効果がある 公道でマリオなどのキャラクターのコスチュームを着た人がカートを運転しています。カートに乗って街中を動き回るので、とにかく目立ちます。キャラクターの露…

「マリカー」の議論(1)

双方の主張 これだけ騒がれて、ワイドショーのネタになった事件は、昨年の「フランク三浦」以来、約1年ぶりです。フランク三浦は商標登録無効についての審決取消訴訟でしたが、今回は著作権侵害や不正競争防止法違反の侵害訴訟となっており、双方の会社から…