Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

24時間営業のFC契約

本部の一方的拒否は、独禁法違反? 2019年4月25日の日経で、ミニストップが、24時間営業を柔軟にし、利益配分率も見直すという記事がありました。 今の時代に合わなくなっている点を見直し、本部と加盟店が納得する平等な関係を構築し、公平な利益分配を目指…

ゴマ信用とJスコア

こんなものがあるのか 最近、朝日新聞が、AIのシンギュラリティの特集をしています。 2019年4月21日の朝日新聞で、中国のアリババのゴマ信用という個人の信用度のスコアと、日本のみずほ銀行とソフトバンクの子会社のJスコアというものがあるという話を読み…

パテントの商標特集

工藤先生の判例解説(9) こちらが、先生の判例解説の最後の最高裁判例です。 不使用取消審判の使用証拠の提出が、審判段階で出来なかった場合でも、高裁での審決取消訴訟において可能とするものです。すなわち、使用事実の立証は事実審である高裁の口頭弁…

パテントの商標特集

工藤先生の判例判例解説(8) あと2つです。今日は「エマックス事件」です。 特許が無効になるときは、特許庁の無効審判を待つまでもなく、侵害訴訟において無効理由の存在を理由とする権利濫用の抗弁が可能になったいうキルビー特許事件があります。 それ…

パテントの商標特集

工藤先生の判例解説(7) 小僧寿し事件の最高裁判例です。 商標法38条2項(現3項)は、商標権者は損害の発生について主張立証する必要はなく、権利侵害の事実と通常受けるべき金銭の額を主張立証すれば足りるものであるが、侵害者は損害の発生があり得ない…

パテントの商標特集

工藤先生の判例解説(6) 次に解説していただいているのは、真正品の並行輸入のフレッドベリー事件です。 真正品の並行輸入については、 当該商標が適法に付されたものであること 外国における商標権者と我が国商標権者とが同一人又は同一視できる関係にあ…

パテントの商標特集

工藤先生の判例解説(5) 引き続き、解説を読んでいます。 著名なポパイの漫画の商標権を取得した者が、著作権者の許可を得てポパイ標章を付して販売している者に対して商標権侵害を主張するのは、公正な競業秩序に違反し、権利濫用となるとした、ポパイ事…

パテントの商標特集

工藤先生の判例解説(4) 4つ目は、レール・デュタン事件です。 ニナリッチの「L'AIR DU TEMPS」。香水で商標登録あり。フランス語で「レールデュタン」と読む。 第三者が、装身具で「レールデュタン」を登録。 ニナリッチが無効審判を請求。 論点として、…

パテントの商標特集

工藤先生の判例解説(3) 工藤先生の判例解説の3回目です。商標の類否と商品の類否の部分で、商標登録や侵害実務の中心的な部分です。 間違えて理解しているかもしれませんので、是非、ご自身で読んでみて、吟味してください。 氷山印事件、橘正宗事件を中…

パテントの商標特集

工藤先生の判例解説(2)を読んで 昨日に引き続き、パテント誌の2019年4月号に掲載されている、工藤先生の判例解説を読んでます。 国際自由学園事件です。 商標法4条1項8号は、他人の著名な略称を含む商標は不登録事由になるというもので、人格権保護の規定…

パテントの商標特集

工藤先生の判例解説(1) 2019年4月号のパテントが送られてきました。商標特集です。その巻頭の論考が、工藤莞司先生の「商標法の判例と実務上の要点等ー登録要件、不登録事由、侵害訴訟及び審判に係る判例についてー」というものです。 知財の世界にもどっ…

無償の販促品(日中台)

日本では商標権侵害にならないと言われているが 企業の商標やブランドマネジメントの実務で良くある質問に、商品の販促のために頒布する、無償の販促品に、自社の商標を付けることに関する質問があります。 自社の商標権があるのは、通常、自分の商品分野だ…

ウーバーの運転手

業務委託か、従業員か 2019年4月14日の日経で、ウーバーが、世界中で、運転手から、雇用関係があることを認めるよう求める訴訟を起こされているという記事がありました。 運転手は従業員か ウーバー、事業モデル崩れるリスク (写真=ロイター) :日本経済新…

慶応大学の仲裁人コース

国内で英国仲裁人協会の資格が得られる 2019年4月1日の日経で、慶応大学や早稲田大学が、米国のロースクールのLLMを参考にして、国際的な法務人材を育成するコースを作っているという紹介がありました。 国際的な法務人材 育てる 慶大「仲裁人」コース新設 …

令和の時代の予測

どんな時代になるのか? 元号が令和に替わることになり、令和の時代がどんな時代になるのかの予測が、出てきています。 Web検索で、「令和」「時代」「予測」を入力して、検索すると、TOP3には、次の3つが出てきました。 1.東洋経済ONLINEの中原圭介さんの…

アマゾンの全商品ポイントの撤回

公取委の調査は打ち切り 2019年4月12日の日経に、アマゾンが進めていた出品者の負担による全商品に購入額の1%のポイントを付与するという還元策が撤回されたというニュースがありました。 アマゾン、データ強者の慢心 「全商品ポイント」撤回 :日本経済新聞…

アマゾンと模倣品

偽ブランド品を推奨 2019年4月13日の日経1面に、アマゾンのAmazon's Choiceという推奨商品に、模倣品品があったということで、アマゾンのAIが騙されたという記事があります。 (データの世紀)だまされたAI アマゾン、偽ブランド品推奨 :日本経済新聞 アマゾ…

ユニー・ファミリーマートHDの社名変更

ファミリーマートに 2019年4月11日の日経電子版で、ユニー・ファミリーマートホールディングスが、社名をファーミリーマートに変更するという記事がありました。 消える「ユニー」社名も 小売りの荒波に飲まれる :日本経済新聞 中部で親しまれた「ユニー」ブ…

ガバガバ儲けるブランド経営

久しぶりに読み返して 2005年の本ですので、14年前の本になりますが、小出正三さんの「ガバガバ儲けるブランド経営」(サイビズ)を再読しました。 ガバガバ儲けるブランド経営 作者: 小出正三 出版社/メーカー: サイビズ 発売日: 2005/10/21 メディア: 単行…

クレジットカードで出願可能に

へぇ~という感じ 2019年4月3日の特許庁のWebサイトで、特許庁がクレジットカードでの料金納付をやっているという話を読みました。 クレジットカードによる納付(指定立替納付) | 経済産業省 特許庁 VISA、Master、JCB、American Expressが使えます。 ただ…

Amazon対策

プライベートブランドへ 2019年4月1日のDIGIDAYで、アメリカの小売り大手が、アマゾンが死ぬほど怖いという理由で、各社プライベートブランド強化に動いているという記事がありました。 「全員が死ぬほど恐れている」:プライベートブランド 戦略、加速させ…

損害保険ジャパン株式会社へ

SOMPOジャパンで良いのでは? 2019年4月1日のSOMPOホールディングスのニュースリリースで、SOMPOホールディングス株式会社の子会社名の変更が公表されていました。 損害保険ジャパン日本興亜株式会社→損害保険ジャパン株式会社 へ Sompo Japan Nipponkoa Ins…

花王のビジネス コンダクト ガイドライン

良くできている 2019年4月1日に、花王が、花王グループの企業行動規範である 「花王 ビジネス コンダクト ガイドライン」を改定したことを、ニュースリリースで掲載しています。 花王 | 花王グループの企業行動規範 「花王 ビジネス コンダクト ガイドライン…

「Jコイン」と「Jコインペイ」

商標が問題に 2019年4月2日の IT mediaに、みずほフィナンシャルグループが進めているQRコードを使ったスマホ決済「Jコインペイ」の商標についての話が載っています。 「Jコインペイ」は、もともとは、みずほFGが「Jコイン」という名称で展開しようとしてい…

イオンのPB商品

製造委託先明記へ 2019年3月26日の日経電子版で、イオンがプライベートブランド(PB)のトップバリュについて、委託先企業の明記をはじめたという記事があります。 イオン、PB商品の委託先明記 非開示から一転 :日本経済新聞 トップバリュの商品に委託先企業の…

デザイン経営プロジェクトレポート

半年間の成果物 2019年4月4日の経済産業省のWebサイトで、特許庁の「デザイン経営プロジェクト」レポートが掲載されています。 「デザイン経営プロジェクト」レポートを取りまとめました (METI/経済産業省) 昨年の8月から半年間、特許庁内でデザイン統括責…

令和のニュースから

日本の商標出願、中国の商標登録、商号、社名数 2019年4月1日からは、新元号が「令和」に決まったというニュースで持ち切りです。覚えておこうと思ったのは、 「れいわ」と読むこと ローマ字では「REIWA」となること ネーミングの由来が万葉集からであること…

中古と模倣品とAI

コメ兵ネタが面白い 2019年3月17日の日経電子版にあった、「コメ兵の袋はずかしい」 4代目を奮起させた言葉 という記事と、 「コメ兵の袋はずかしい」 4代目を奮起させた言葉 :日本経済新聞 2019年3月29日の日経電子版の「ルイ・ヴィトン」を鑑定するAI コメ…

ひこにゃん休業

予算案がペンディング 2019年3月28日の朝日新聞で、滋賀県彦根市のひこにゃんが、4月から休業を余儀なくされる可能性があるという記事がありました。 ひこにゃんの活動は市内の団体に委託 予算は3020万円 予算案が、市長と市議会の対立のため否決 2024年の国…

レンジローバー似の中国車に差止

2014年当時から話題 2019年3月29日の朝日新聞デジタルで、中国の裁判所が、英ジャガー・ランドローバーのSUV「レンジローバー・イヴォーク」をまねたとして、中国の江鈴汽車に対して、同社のSUV「陸風X7」の製造販売を停止するように命じる判決がありました…