Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

日経 企業ブランド調査2018

総合ランキングは、グルーグルが首位

2018年9月19日の日経に、日経リサーチの企業ブランド調査の2018年版の結果が掲載されていました。

www.nikkei.com

コメント

この調査の特徴は、企業ブランドということで、ブランドではなく、社名を調査している点です。

日本マイクロソフト、アップル ジャパンなど、普段はあまり、社名を意識しませんし、マイクロソフトというと米マイクロソフトのソフトウェアを、アップルというと米アップルのiPhoneなどをイメージしますので、ここは、米国の親会社のイメージが入り込んでいるはずです。

 

この調査は、順位の変動が多く出るようですので、順位にそれほどの意味はなさそうです。その年に、TVCMに有名俳優を起用して、印象が残っていると、スコアが強くでるということもあると思います。

 

この調査は、各業種を代表する600社を対象で、日経リサーチの登録モニターなどに6~7月、インターネット調査。消費者4万5172人、ビジネスパーソン4万4515人の回答とあります。

ヤマト運輸が2位にいるのは、調査時期が一連の不祥事発覚前だったことが原因のようです。

 

日経リサーチのWebサイトによると、この調査は、

  • 業界内での自社の立ち位置を知りたい
  • 自社のブランド力の推移が気になる
  • 自社がどのような層から評価されているのか分からない
  • 自社のブランドの現状を詳しく把握し、今後の施策のヒントを得たい

という時に有用なように設計されているようです。

 

ブランド戦略サーベイ | 日経リサーチ

 

調査項目などは、こちらに掲載されています。一社あたり、コンシューマ編で750人、ビジネス編で740人というボリュームです。

ブランド戦略サーベイ 商品詳細 | 日経リサーチ

 

具体的調査内容は、

  1. 認知度: 社名を知っているか?
  2. 理解度: 事業内容などを理解しているか?
  3. 購入・利用経験: 商品・サービスを購入・利用したことがあるか?
  4. 共感度: 姿勢・活動・考え方に共感するか?
  5. 購入・利用意向: 商品・サービスを購入・利用したいと思うか?
  6. ロイヤルティ: 商品・サービス・店舗を優先して選びたいか?
  7. リレーション: もしもその企業が人だったら、長く付き合いたいと思うか?
  8. 接点: この1年間に企業とどのような接点で接触したか。
  9. 魅力点: 企業のどのような点に魅力を感じているか。
  10. ブランドイメージ: 企業にどのようなイメージを持っているか。
  11. 経験価値: 企業の商品・サービスを利用することでどのような経験が得られると思うか。
  12. 満足度: 商品・サービスを購入・利用した人がどれだけ満足しているか?
  13. 株式購入意向: 株式を購入したいと思うか?
  14. 認知・イメージ: CSR関連をはじめどのような企業活動を推進していると思うか?
  15. 就職意向: どの程度働きたいと思うか?

といった内容です。

フルに質問している感じです。後半の株式購入意向、企業活動認知、就職以降など、企業が気にしているところも調べています。

 

これを同業他社と比較したり、時系列で見たり、色々と分析をすると、何か見えてきて、戦略立案の基礎資料となるのだと思います。