中国でヒット
2019年8月29日の日経に、中国で赤いGショックがヒットし、カシオの中国時計事業が好調であるという記事を見ました。
赤いGショックの威力 カシオ、中国時計事業36%増収 4~6月 :日本経済新聞
- Gショックブランドは、中国で出遅れている
- 販売台数は、世界950万個中の150万個強で、人口や所得水準を考えるとシェアは低い
- 認知度調査でもGショックの浸透度はタイの半分程度
- アリババ系の天猫モール(Tモール)の「ブランドデー」で、赤いGショックが一押し商品に
- Tモールでの販売台数が増加
- 連動イベントとして、成都でのヒップホップダンスイベント、バスケットボールなどのストリート文化のイベントを実施
- ブランドの認知度向上させていた
- 中国では、2万~3万円の普及価格を先行し、7万円以上の高価格帯の販売を強める
- ライバルは、スマートウォッチ
とあります。
コメント
中国でGショックのブランドが出遅れていたのかというのが、第一印象です。
18年前に、長期出張で、香港に2ヶ月間研修させてもらったことがあるのですが、香港はブランドコンシャスな土地で、ショッピングモールに行くと、ロレックスをはじめとする高級時計が沢山売っています。日本とは違うなと思いました。
当時、SEIKOやCITIZENの時計は、あるにはあったのですが、人気はありませんでした。日本にいると日本の時計のブランドを目にしますので、世界でも人気があると思っていたのですが、海外で、それもブランドコンシャスな香港で、日本の時計ブランドがこんなに人気がないとは予想外でした。
ただ、Gショックだけは、Gショック専門ショップが沢山あって、香港で人気あるんだなと思いました。ファッション性なのか、機能が受けているのかは、分かりませんが、人気がありました。
そのため、香港で人気があるなら、その人気は中国にも伝播するのではないかと、勝手に思っていたのですが、そうでも無かったようです。
さて、赤いGショックです。やっぱり、中国人は赤が好きなのでしょうか。
時計のように身に着ける小物だから成り立つのかもしれませんが、中国では赤いものが人気になるなら、中国市場を強化したい各メーカーは、赤色のシリーズを中国向けに出してみてはどうかと思いました。
単純な戦略ですが、これは選択肢としてあるのではないかと思いました。
赤のつながりで、赤い彗星のシャーを思い出したました。
ガンダムは中国で人気があるのか気になったので、検索すると出てきました。
中国でガンダムAGEの人気が全然でなかった理由=中国ガンダムファンの特殊事情(百元) : 中国・新興国・海外ニュース&コラム | KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ)
日本や他のアジアで人気だからと言って、必ずしも中国で人気があるわけではないようです。「ガンダム関係で目立つのが初代ガンダムやAGEといった中国本土のファンの嗜好とはいまいち合わないものが多く、ちぐはぐなことになっている」とあります。
カシオではないですが、中国で人気にするには、中国人が共感できる作品が必要なのかもしれません。赤い彗星のシャー(シャーじゃなくても、赤のモビルスーツなら良いのですが)をメインキャラクターにして、全く新しいストーリーを作って、売り出すぐらいのことが必要かもしれません。
ブランディングでも、自分達で良いと思ったものを出すべきという流派と、顧客の希望に合致したものを出すべきという流派があり、2つの考え方があると聞いたことがありますが、その話を思い出しました。