女性の特許庁長官
2017年7月6日の木曜日に、インドの商標法の研修会に参加したら、講師のインド人の弁理士から、日本の特許庁長官に女性が就任しましたねという話があり、このニュースを知りました。
2017年7月4日のNHKニュースWebの記事です。他にも各新聞社で出しているようです。
- 中央官庁の幹部への女性登用の一環
- 産業競争力の強化に向けた企業による知的財産の活用の推進
とあります。
コメント
インド人講師の弁理士の話では、インドではNarendra Modi首相が2014年に就任以来、改革が加速しており、その目玉人材に、Nirmala Sitharaman( ニルマラ・シタラマン)という女性の商工大臣がおり、凄いんだと言っていました。
インドでは、モディ首相の指示で、シタラマン大臣の下、商標制度をはじめとする知的財産制度が、抜本的に改革されているみたいです。
研修から家に帰って、「特許庁長官が女性になったんやて」と言ったのですがその言い方はNGと長女に釘をさされました。「なったんやて」という言葉は、単に事実を述べているのか、否定的な意味を込めているのか、分かりにくいので、外では使わない方が良い。また、宗像直子さんという方が、特許庁長官になったというべきで、女性が長官になったことをニュースとして扱うことがおかしいという意見でした。
「そうですね。気をつけます。」と言いました。自宅でも、発言には気をつけなければなりません。
宗像さんは多彩な経歴の方のようです。
経歴の詳細は、いろんなところに出ています。
東大法学部を出て通産省に入り、ハーバードビジネススクールでMBAを取得し、TPP交渉、企業が農業をできるという特区の創設、首相補佐官などの経歴があるそうです。
相当、有名な方のようです。行動力のある方のようですね。
まったく、話は違いますが、「宗像」というと福岡の宗像大社(神社)を思い出しました。 沖ノ島は女人禁制だそうですが、これは祭神が女性の神様だからだそうです。
12年ぶりに知財の世界に舞い戻ってきたのですが、中国やインドといった、海外の知財が活性化しているのに比べて、日本の知財は、なんだが元気がなく、改革すべきことは多そうに思います。どういう施策が出てくるのか楽しみです。
個人的には、出所混同を中心とする商標と、ブランド価値を中心とするブランドマネジメントなりブランド戦略が、並行的で交わっていないことが気になります。
商標はご存知だとおもいますので、一度、インターブランドなりの話を聞いて、特許庁の産業政策として、何が出来るか考えてはどうかと思います。