東洋ゴム工業㈱からTOYO TIRE㈱へ
正月広告にもあった件ですが、東洋ゴム工業㈱がTOYO TIRE㈱に社名変更したようです。
詳しくは、同社のリリースにあります。
- 東洋ゴム工業株式会社→TOYO TIRE株式会社 (※All Capsです)
- 英文社名:Toyo Tire Corporation (※Cap &Lowです)
- 社名にTIRE(タイヤ)と掲げる唯一の国内メーカーとなる
- モビリティ・ビジネスを事業経営の中核に据える
- フォントは、洗練されたモダンな「Avenir (アベニール)」を使用
- Avenirはフランス語で「未来」を意味
- 社名ロゴのフォントの「O」は正円な字体を採用
とあります。
コメント
ブランド名の「TOYO TIRES」に、社名を合わせ、顧客の認知の差を無くす方法で、コーポレートブランド戦略として、よくあることです。
今回の社名変更は、英文字社名にしてますが、これも、SUBARU等で一般的になってきました。
一時は、ブランド名に合わせる戦略を取っても、日本語社名はカタカナ社名という会社が多かったですが、もう、英文字社名の時代という感じがします。
ロゴは、下記です。
社名ロゴですが、「O」を正円にしたり、フォントにも、こだわりがあるようです。
コカ・コーラのように、ブランドロゴと社名ロゴを合わせる方法もありますが、基本はブランドロゴでのコミュニケーションで、社名ロゴは必要に応じて使う程度なのだと思いますので、このようなスッキリした、シンプルな社名ロゴが、良いんだろうなと思います。
今の会社法のルールでは、仕方がないのですが、「TOYO TIRE」の部分が英文字で、「株式会社」の部分が漢字なのは、やはり違和感があります。
現実には、日本の中でも、公的な書類には、日本語社名の「TOYO TIRE株式会社」を使い、法的でない広告やWeb siteなどには、英文社名の「Toyo Tire Corporation」が使われることが多いのではないかと推測しました。
ちなみに、当然ですが、「Toyo Tire Kabushiki-Kaisha」とするのは、長いですし、レトロな感じがしますので、英文社名を、「Toyo Tire Corporation」とするのは自然です。
一点、日本語社名の英語表記が、All Capsであるのに対して、英文社名は、Cap&Lowなのは、どうしてかなと思います。
社員や取引先が混同してしまい、使用において支障がでないか心配します。
ブランドロゴと区別するためにも、日本語社名は「Toyo Tire株式会社」で、良さそうですが、日本語社名は、力強さを重視したのだと思います。
本当は、会社法を改正して、Toyo Tire Corporationなどの標記も、正式な社名表記と認めるべきではないかと思います。
英語社名を認めた段階で、いつかは、こうなる運命だったのではないでしょうか。
もう一つの気付きは、ブランド名が、「TOYO TIRES」と複数形になっているのに、社名は単数形の「TOYO TIRE㈱」となっている点です。
これは、どういう理由があるのでしょうか?
最後に、これにより、同社は、社名に「TIRE(タイヤ)」を入れた、唯一の国内タイヤメーカーとなったという点です。
ブリヂストン、住友ゴム工業と確かに、「TIRE(タイヤ)」は入っていません。以前は、「オーツタイヤ㈱」がありましたが、住友ゴム工業に吸収合併されてから、国内ではないようです。