NIDEC(ニデック)へ
2019年6月18日の産経WESTで、日本電産の永守会長が、記者会見で将来的には社名をブランド名の「Nidec(ニデック)」に社名変更するという明らかにしたとあります。
- ブランド名を打ち出し、海外での商品展開を加速
- 株主総会での質問に「いずれ変えないといけない時期が来ると思う」
- 現在、英文商号は「ニデックコーポレーション」を使用。世界的に「ニデック」のブランド名で製品を販売
- ニデックは海外で浸透している
- 「オムロンも変えた。ブランド名と社名は一緒の方がいい」
- 変更の時期は明言しなかった
- 何らかの最終製品を手掛けるようになる時期か、電気自動車(EV)などで中核となる部品を製造するようになった時期に判断する考え
- 「おそらく連結売上高が3兆~4兆円になるころだろう」
- 日本電産の連結売上高は、令和5年度に4兆円になる見通し
コメント
日本電産株式会社のブランド名が、Nidecというのは、知っていましたが、英文商号が、すでにNIDEC CORPORATIONとなっているのは、知りませんでした。
ブランド名と英文商号がNIDECなら、日本語の商号もNIDECになるのが、素直です。
日本電産のWebサイトには、色んなブランドの話が載っていました。
会社概要や日本電産全般に関するご質問 | 日本電産株式会社 - Nidec Corporation
- 日本電産の社名の由来:日本を代表するグルーバル企業になる→日本を含めた。当時の日本電気㈱や松下電器産業㈱を超える会社になりたいという決意→日本電産
- Nidecのブランド名の由来:日本の「Ni」と電産の「de」から「Nidec」に
- Nidecの読み方:「ニデック」(英語圏ではナイデックと発音されている)
- コーポレートカラーが緑の理由:創業者の永守さんは、九星術では「土」の性質を持つ二黒土星。土には緑が欠かせず緑があれば豊かな土壌になるとの理解から、将来の成長力をイメージさせる緑を基調とした
- 「All for dreams」のコーポレート・スローガンの意味合い:全グループ社員が一丸となって「夢を形にする社員集団」となり、常に「挑戦と成長と強さ」を追求するため
非常に素直にまとめらているなぁと思いました。
特に、コーポレートカラーが、緑という点は、スターバックスなど、最近の流行でもあり、環境に絡めて説明することも可能(海外では環境のカラーは青だったりします)ですが、非常にストレートに、占いのようなものから来ているとあります。
ブランドコンサルなどに相談すると、こんな回答は出てきません。自分達でブランドを創っているという感じがして非常に良いと思いました。
松下電器産業株式会社は、松下電産と略称されており、電工と区別するときは、単に電産とか言っていましたので、それに日本を付けると、確かに松下電産を超える会社(日本電産)になりますね。
意気込みが良いなと思います。
今回の社名変更も、株主総会での質問、それを受けた記者会見での質問のようですが、自然体で肩に力が入っておらず、良いと思いました。
今、1兆5000億円の連結売上を、令和5年に4兆円という計画のようです。売り上げが、3兆円~4兆円になる頃に社名変更するというのですが、期間は3年~4年程度となり、短いものです。一つの中期程度で、売上を2~2.5倍にする必要があり、相当なストレッチが必要です。
東芝のチャレンジ、ストレッチとは、桁がちがうような気がします。
こうなると、M&Aですが、同社のWebサイトには、過去買収した63社の一覧も掲載されています。質問が多そうな点ではありますが、こんなように、M&Aのまとめをしている会社は、見たことがありません。
最近は、海外企業の買収が多いようです。
モーターの入った、消費者向けの製品となると、掃除機、扇風機となり、家電をやるとすると、ダイソンのような製品でしょうか。