環境省の方針変更
2019年11月28日の日経に、環境省が「クールビズ」「ウォームビズ」の実施期間や室温を一律に設定するのを止める方針という記事がありました。
クール・ウォームビズ、期間や室温柔軟に 環境省 :日本経済新聞
その理由は、
そして、
- 名称はそのまま残す
- 企業が通年で取り組めるようにする
- 夏は28度設定で、ノーネクタイ。冬は20度設定、という一律設定はしない
- 小泉進次郎環境相は、11月1日の記者会見でクールビズの見直し方針を出している
とあります。
コメント
この問題、アゴラに詳しい記事がありました。
小池の失政に小泉が泣く…姫路市の“クールビズ返上”成功が注目 – アゴラ
2017年5月に、クールビズスタート時にクールビズの担当者課長だった、盛山法務副大臣が、28度設定はなんとなくの目安でスタートし、それが独り歩きしたということを暴露したところからスタートしているとあります。
このアゴラの記事は、「エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング」(EBPM)の重要性を訴えています。
この記事の中で、神戸新聞の姫路市役所が、28度設定から25度設定にして、業務の効率化が上ったという検証結果が出ています。
25度にすると、作業効率が6%向上するという専門家の意見があり、実施したようです。
結果、光熱費が7万円上昇しているが、効率化で残業が減り、人件費が4000万円削減されたとおります。
神戸新聞NEXT|総合|室温設定25度で 職員の8割強「効率上がった」
結果としては、業務効率についてのアンケートで、「とても向上した」と「少し向上した」とで計85%を占めたそうです。
人件費の削減は、働き方改革の影響の可能性もあるのだと思いますが、近年の夏の暑さはひどいものがありますので、28度にこだわる必要はなさそうです。
このようなファクトベースの話が、、「エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング」(EBPM)ということのようです。
このEBPMは、役所についての話ではなく、組織の大小を問わず、考えておかないといけないことではないかと思います。
グレタさんが、アメリカから急遽ポルトガルに行くことになり、飛行機に乗らないというポリシーから、ヨットで大西洋を横断したことが話題になっています。
「飛び恥」というようですが、この問題も、ファクトベースで、考えないといけない問題の代表的なものです。
「飛行機でなく電車移動を」捨て身の呼びかけする航空会社。欧州では「飛び恥」という動きも | BUSINESS INSIDER JAPAN
東京大阪間の移動の一人当たりのCO2排出量は、飛行機と新幹線で4倍の差があり、明らかに新幹線に軍配があがります。
http://airsickness.fc2web.com/tokyo_osaka.htm
近距離の比較なので、このファクトだけではグレタさんの行動の評価はできないのですが、東京大阪間を飛行機で行くのは、確かに考えないといけないなと思いました。
日本の航空会社はドル箱路線が無くなると、大変になるんでしょうね。