TSUBAKI、UNO、専科など
2021年1月23日の日経に、資生堂が、日用品事業を1000億円超で売却するという記事がありました。
新型コロナ: 資生堂、高価格商品に活路 事業構造を抜本見直し: 日本経済新聞 (nikkei.com)
- 資生堂は、日本やアジアで展開する「パーソナルケア事業」(「TSUBAKI」、「uno」など)を、CVCキャピタル・パートナへ売却を検討中と公表
- 売却額は1000億円超
- 2019年12月期の売上高は日本・中国・アジアの合計で1053億円と全体の9%
- 新興メーカーの台頭(シャンプーで2010年は5位だったが、2020年は10位圏外)
- 利益率が低い(営業利益率は5~10%程度、高級化粧品は20%)
- 日用品の販売は拡大基調。しかし、低価格品が多く世界で勝負できない
- 高級品については、米ドランク・エレファントを買収
- しかし、高級品でもロレアルなどとの競争
とあります。
コメント
AMAZONで、TSUBAKI、UNO、専科などの商品を見てみました。
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- 発売日: 2020/09/25
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
製品の本体には、「SHISEIDO」のロゴはありません。裏面の説明のところに住所と共に小さく「株式会社 資生堂」の文字があるだけです。
「SHISEIDO」のロゴがあるなら、SHISEIDOブランドのライセンスを、この売却する事業を担う新会社に対して行う必要がありますが、SHISEIDOロゴがないなら商標ライセンスは不要です。
しかし、気になるのは、「TSUBAKI」という名称です。資生堂の場合、花椿会や、最近はみませんが、椿の図形商標があります。
コーポレートブランド「SHISEIDO」をサポートする意味合いを「椿」が持っており、その名を冠した「TSUBAKI」を売却して良いのか?問題はないのか?という課題があります。
TSUBAKIはシャンプーのブランドの名称としてはどうかなと思ったのですが、心配が現実になった感じがします。
別の記事では、事業を引き継ぐ新会社に株主として参加というものもあったので、完全に切れる訳ではないのかもしれません。
資生堂、TSUBAKIなどの日用品事業を1500億円超で売却へ - Bloomberg
この「椿」問題が気になり、完全には分離できないのでないかと思いました。
また、新会社の商号に「資生堂」を残すのかどうか、残すとすると商号ライセンス契約をどうするのかという課題もあります。