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Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

行ってきました

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昨日、今年のゴールデンウィークのメインイベントとして、妻と二人で、上野公園の東京文化会館大ホールのNHK交響楽団のコンサートに行ってきました。曲目は、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調交響曲第5番ホ短調でした。

人生初のNHK交響楽団です。年に2~3回は、オーケストラを聴くチャンスはあったのですが、今までチャンスがありませんでした。

ヴァイオリンは大江馨さんという若い方です。指揮はロベルト・フォレス・ヴェセスという方です。

 

今回は、2曲とも聞いたことのある曲でしたし、楽しく聴けました。予定の30分前に行ったのですが、開場後すぐに行っていれば、大江さんのプレコンサートもあったようです。前もってチケットに書いておいてくれればと、少し残念でした。

 

さて、音楽会に行くといつも感じることですが、コンサートが終わってアンコールも終わり、明かりがともり、楽団員が帰りはじめ、聴衆も帰るころになると、それまでの音楽モードからパッと状況が変わり、音楽の記憶がさぁーと引いていきます。音楽はその時のもので記憶に残りません。

 

ここからは、職業病的な話です。

やはり記憶に残るのは①視覚(会場のデザイン、特に、壁面タイルの形がユニークだったことなど)、②意味(ゴールデンウィークに上野に行ったこと、大江さんのプレコンサートがあったが聴けなかったなど)、③聴覚という順番ではないでしょうか。音楽のプロならもっと聴覚的な記憶が残るのかもしれませんが。

これは、商標の類似の判断の、外観=視覚、称呼=聴覚、観念=意味の分析にも通じる話だと思いました。昔の商標類似判断は、図形商標を除き、比較のしやすい称呼を中心にやっていました(昔は簡単に比較できるのは称呼ぐらいだったのです。コンピュータを使ってもそのレベルでした。)が、今は、外観が重視されるようになってきているように思います。

 

外観については、以前の会社で意匠の仕事をしているときに、聞いた話があります。松下幸之助に若いデザイナーがテレビのプレゼンをしたとき、テレビは箱でしかなく、ブラウン管があり、チャンネルやスイッチがあるだけで、どれも同じデザインになってしまい、デザインする余地がないという趣旨の愚痴こぼしたようなのです。幸之助さんの反応は人間の顔を引き合いに出して、世界中には何十億の人がいるのに一人として同じ顔の人はいないという話をしたようです。与えられた条件のもとでも、いくらでも工夫の余地があるということですが、人間の外観を区別する力は、相当高いということでもあります。

商標の類似も、称呼中心主義から、外観・称呼・観念の総合判断に移りつつありますが、その中で外観の果たす役割は非常に高いのではないでしょうか。