Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

商標・ブランドについての気付き

読んでみました

Branding(ブランディング) インターブランドの中村正道さんの「Branding(ブランディング)」(日経文庫)を読んでみました。 ブランディング (日経文庫) 作者:中村 正道 発売日: 2019/12/14 メディア: 新書 会社員時代に、インターブランドの方とは接する機…

買いました(これから読みます)

新・商標法概説【第2版】 小野昌延先生、三山俊司先生の「新・商標法概説【第2番】(青林書院)」を買いました。 新・商標法概説 作者:昌延, 小野,峻司, 三山 発売日: 2013/03/01 メディア: 単行本 帯に「実務家のための本格的概説書」とあり、平成26年商標…

3条2項の機能論

識別性(distictiveness)と識別する(distinguish) 2020年5月号の大塚教授の論文の続きです。 商標が特徴があって識別力を有すると登録されるが、特別の特徴がなく識別力がないときは登録されない(3条1項)。しかし、識別力がない商標であっても使用され、…

使用主義と登録主義

小野先生の商標法概説(有斐閣)で確認 大塚教授の2つの論文を読んで、使用主義を「登録要件として使用を要求する考え方」としている点と、3条2項を識別性(識別機能)の獲得ではなく出所表示機能の獲得(識別性が無いものはない)という2点が気になりました…

不使用取消審判における使用の意義

パテント 2017年9月号 昨日の大塚教授の論文で紹介されていた、同教授の上記のタイトルの論文を読みました。 https://system.jpaa.or.jp/patent/viewPdf/2898 大塚教授は、不使用取消審判でも商標的使用が必要という立場です。 平成21年の調査で、インターネ…

商標機能論の拡張

パテント 2020年5月号 パテントの2020年5月号の大阪工業大学の大塚理彦教授の「商標機能論の拡張」というタイトルの論文を読みました。 3条1項は、一応、識別力としていますが、特別顕著性説のような理解をされているようです。ある商標は特徴がなく、そもそ…

スーパーのチラシ

ほとんど同じような内容 数日前に新聞に入っていたマルエツのチラシを見ています。 内容としては、 1.(表紙面に)店内混雑緩和への取り組み ・チラシ特売の中止 ・クーポン、ポイント等の中止 ・過密状態になったら入場制限があることの告知 2.店舗営業…

シリーズ商標の紹介

香港の弁護士の論説 2020年2月号のAIPPI誌に、香港の弁護士さんが書いたシリーズ商標を紹介する論説がありました。タイトルは、「商標の権利範囲を拡張する手段:香港におけるシリーズ商標出願の活用」です。 Series trade markは、一つの出願に複数の商標の…

GMOの熊谷会長と日本電産の永守会長

テレワークについて 2020年4月14日の朝日新聞にGMOの熊谷会長兼社長の話がありました。 GMOは国内で感染が拡大する前の1月末に、いち早く在宅勤務を実施 渋谷周辺の中国人観光客から従業員が感染するおそれを察知 システムの準備はあった。また、東日本大震…

知財侵害の刑事罰

模倣品とそれ以外(「故意」を中心に) 2020年3月号のパテントは、「知的財産と刑事罰」という特集であり、巻頭の論考は弁護士の近藤惠嗣先生の「知的財産侵害に対する刑事罰ー理論と実務ー」でした。 比較的読みやすいですので、是非、現物を読んでもらいた…

不使用取消被請求時の提出資料

大変勉強になりました 2020年1月号の知財管理に、弁理士の大野義也先生が「商標不使用取消請求の答弁書資料の総括ーASEAN及びBRICS-」という論説を発表されています。 不使用取消請求を受けた時にどのような資料を提出すれば、使用があったと認定されて、不…

「型式名の使用と商標の保護」を読みました

知財管理 2019年12月号 知財管理の2019年12月号に出ていた、竹原懋(つとむ)弁理士の標記のタイトルの論文を読みました。サブタイトルに「商標権の効力の及ばない範囲」とあります。 紹介されていた判決は、大阪高裁平成31年2月21日判決、平成30年(ネ)第2…

パテントの商標の特集2

小売等役務制度 昨日に引き続き、パテントの2020年2月号の」「商標」特集を読んでいます。今日は、山田朋彦弁理士の「小売等役務制度に関する事例紹介と今後の課題について(制度導入から十余年を経て)」を読みました。 小売・卸売サービスの登録が始まった…

自他商品識別力と識別性の違い

両者は同じもの? 2020年2月号のパテントは「商標特集」なので、色々と勉強になりそうです。ざっと読んでみようと思います。 個人的に一番とっつき易いのが、平成28年度、29年度、30年度の歴代商標委員会委員長が分担して記載してる「商標制度において検討す…

ブランド・商標管理の役割分担

知財管理2020年2月号 知財管理の2020年2月号に、「グローバルなブランド・商標管理における本社、地域統括企業、ローカル企業の役割」という論説がありました。商標委員会の第2小委員会がまとめたものです。 グローバルブランド(コーポレートブランド、プ…

フォーラムに行ってきました

顧客体験(CX)の構築とマーケティング・流通、ブランド戦略ーデジタルとアナログー 2019年11月26日、関西大学東京センターで行われた、ブランド戦略研究所(BSI)のフォーラムに参加しました。 関西大学の陶山計介先生が理事長をしているBSIのフォーラムです…

メニューの商標

メニューも商標か? 2019年10月8日のFoodistに、繁盛店のメニューについての記事がありました。 繁盛店の「メニュー名」を考察。注文数アップ、声掛けにもつながる名付け方は? | Foodist Media by 飲食店.COM ネーミングは重要ですし、飲食店のメニューは売…

神戸そごうのエレベータ

そごうのマーク 2019年9月29日の神戸新聞NEXTに、神戸そごうが神戸阪急に替わり、そごうのロゴマークをあしらったエレベータのボタン部分が変わるという記事がありました。 神戸新聞NEXT|神戸|これも消滅? エレベーターにそごうのロゴマーク 10月5日から…

タケダの企業ブランドとウロコ印

チラシを見ていて 最近、新聞に入っていた武田コンシューマヘルスケア株式会社の「アリナミン」のチラシを見ていて、思ったことです。 チラシの左肩に武田の企業ブランドがありました。 (このマーク) 一方、コンテンツ中のアリナミンの製品のパッケージに…

中国の著作権登録

商標でも活用できる 2019年9月19日の特許ニュースに、中国における著作権登録の話が出てます。BLJ法律事務所の遠藤誠弁護士の解説です。 参考になったのは次のような点です。 中国の著作権登録は、2018年に約345万件(一般の著作物が235万件、ソフトウェアの…

「オンライン調査による模倣品発見手法の検討」

知財管理 2019年9月号 昨日と同じく知財管理の9月号に、「オンライン調査による模倣品発見手法の検討」という論説がありました。 模倣品が発見された後の対策は、経産省や特許庁、JETRO、弁理士会、知財協会などから、多くの対策を紹介した文書もあります。 …

侵害対応チャート

発明推進協会の研修会に参加しました 2019年8月28日に発明推進協会で開催された「(知財課題を共有する)侵害対応チャートの作り方」という講演会に参加しました。 最近、模倣品関係の相談も多少あるので、その情報収集になればと思っての参加です。 講師は…

中国商標 小売・卸の役務

現状はどうなっているのか? 日本で小売・卸が役務として導入されて10年以上経ちましたが、中国の現状はどうなっているのか?、インターネット検索で簡単に分かる範囲で、調べてみました。 まず、「中国 商標 小売 役務」でGoogle検索をすると、INPITの新興…

北大サマーセミナー(3日目 その2)

ファッションロー 2019年8月16日のセミナーの午後の部は、青木先生のファッションローでした。最近、ファッションローという言葉を聞くようになりましたが、何を指すのかと思っていました。 ファッション企業やファッションデザイナーが通常直面する法的問題…

山田太郎と山本太郎

静岡・富士宮選管が取り間違え 2019年7月23日の毎日新聞の電子版で、静岡県富士宮市の選挙管理委員会が、参院選で、自民党の山田太郎氏の全515票を一文字違いのれいわ新選組代表の山本太郎氏に誤って算入していたと発表したという記事がありました。 山田太…

不使用取消審判での商標的使用の必要性

今年の弁理士試験の問題 今年の弁理士試験の論文式試験で、不使用取消審判においては、商標が商標的使用されているかどうかを判断するべきかどうか?という論点が、出題されています。 https://www.jpo.go.jp/news/benrishi/shiken-mondai/document/2019ronb…

商標登録表示Ⓡ再考(3)

ⓇとTMと虚偽表示 先日、ⓇやTMを検討する必要があり、近くにある資料を見直していました。以前書いた、商標登録表示Ⓡ再考の、続きとなります。特に、注解商標法を再読しました。 新・注解 商標法〈下巻〉第36条~第85条 事項索引・判例索引 作者: 小野昌延,三…

勉強になる広告

ロゴのチカラ 2019年5月3日の日経に、就職用の企業紹介として、ロゴが沢山掲載された2頁広告がありました。それとセットで、グラムコの山田敦郎さんの談話がありました。これ自体、1頁ものです。 その中で、ブランド論の変遷や、ロゴの役割をについて、説明…

トリスの広告

人間らしくやりたいナ 2019年5月1日の日経で、サントリーの広告を見ました。1頁大の広告です。 オレンジの背景に、白いタキシードを着たアンクル・トリスが出てきて、帽子をとって挨拶しています。 コピーは、 「人間」らしく やりたいナ トリスを飲んで 「…

無償の販促品(日中台)

日本では商標権侵害にならないと言われているが 企業の商標やブランドマネジメントの実務で良くある質問に、商品の販促のために頒布する、無償の販促品に、自社の商標を付けることに関する質問があります。 自社の商標権があるのは、通常、自分の商品分野だ…