Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

小学生発明家が

中学生で社長に

2018年1月8日の朝日新聞に、小学生のときに特許を取得した、愛知県の中学生の神谷 明日香(かみや あすか)さんの記事がありました。現在は、株式会社「やくにたつもの、つくろう」の社長ということです。

digital.asahi.com

  • 小学5年生の夏休みの自由研究で、磁石を使ってアルミ缶とスチール缶を分別する「空き缶分別箱」を作製
  • それを題材に特許を取得
  • 昨年秋、小中学生の発明品を商品化する、株式会社「やくにたつもの、つくろう」を作り、自ら社長に
  • 資本金の15万円はお年玉から
  • 未成年のため、父が専務として代表権
  • 特許の取得や商品化を助ける仕組みをつくり、子どものアイデアでもっと世の中をよくする
  • 新会社は、まず、小さくした「分別箱」で教材を作り、春に発売
  • 地元を中心に各地の作品展などから有望なアイデアを見つけ出し支援

とあります。

 

コメント

彼女の名前で検索すると、クラウドファンディングのページがありました。春に出る分別箱を製造販売するために、資金を集めていたようです。

必要資金は、90万円とありましたが、104万6千円集めて、募集期間が終了していました。readyfor.jp

このページには、彼女が出演したTED Kyotoの様子がリンクされています。

スーパーを経営している祖父が困っている、アルミ缶とスチール缶を分別するゴミ箱で、磁石を使って分別するのですが、磁石にスチール缶がくっつかないように工夫したところが発明のようです。

発明の内容は、このTEDを見てもらえば、良く分かります。

 

特許を申請してくれた、弁理士の丸山さんの記事もありました。この記事は、社長である彼女が書いた記事のようです。

readyfor.jp

 

さて、神谷明日香さんですが、注目される要素を沢山もっています。

まず、小学生で特許を取得しています。

また、中学生で会社を作り社長になっています。

そして、その会社の資金をクラウド・ファンディングで集めています。

PRも上手く、TEDでプレゼンしたり、新聞に出たりしています。

 

お父さんが、サポートしている面はありますが、スポーツや学業で、親が支援しているケースはいくらでもあります。

ビジネスで支援できるお父さんはカッコいいお父さんではないでしょうか。

 

これから、どのように育っていくのかと期待してしまいます。

一日駅長、一日市長など時々ありますが、この会社の目的は真っ当な話ですし、彼女は可愛く、プレゼンも上手いですので、弁理士会のイベントか何かで、是非、一日弁理士会会長にでもなってもらってはどうでしょうか?

彼女は、発明界のスター候補ではないでしょうか。