うんこ漢字ドリルで説明
2018年6月8日の日経で、「ジョブ理論とうんこ漢字ドリル」という記事を読みました。
- 今、ジョブ理論が話題
- イノベーションのジレンマのクレイトン・M・クリステンセン教授の理論
- ヒット商品が生まれる理由を明らかに
- 人々は現状を改善するために、今の状況を進歩させるために「ジョブ」が発生
- その「ジョブ」をこなすために、商品・サービスを購入
- うんこ漢字ドリル
- 母親にとっての「ジョブ」は子供の学習意欲を高めること
- なかなかやってくれない子供が勉強する
- 3カ月で英語力を高めたい、急に身だしなみを整えたい、時間をつぶしたい、手が汚れにい、などがジョブ
コメント
ジョブ理論の日本語の翻訳は、2017年8月の発売のようです。最近の本なんですね。
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ビジネスリーダー1万人が選ぶベストビジネス書トップポイント大賞第2位! ハーパーコリンズ・ノンフィクション)
- 作者: クレイトン M クリステンセン,タディホール,カレンディロン,デイビッド S ダンカン,依田光江
- 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ ジャパン
- 発売日: 2017/08/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (6件) を見る
- 3カ月で英語力を高めたい→RIZAPの英語?新宿や渋谷で見ました。
- 急に身だしなみを整えたい→QBハウス?
- 時間をつぶしたい→スマホ、Facebook、たばこ?
- 手が汚れにい→スティックタイプの糊、修正テープ?
こんな感じでしょうか。「ニーズ」にも近いと思いますが、困っている人や状況にフォーカスを当てているので、確かに、「ジョブ」は、面白い視点ですね。
新聞の記事にもありましたが、通常、ジョブは商品・サービスを提供する企業側にあるのですが、それを顧客にジョブがあるという整理しているのも、ポイントのようです。
「ジョブ」を、特許業界で当てはめると、「外国送金」と「ステータス状況の入力」を思いつきました。
企業で外国商標の仕事をしていて、一番めんどうと思っていたのが、外国送金です。企業の知財部として、別に、海外とのやり取りが嫌だということはないのですが、外国送金だけは閉口しました。ただでさえ、一件一件の処理で面倒なのに、支払われていないという督促がくるとパニックです。
特許事務所を経由すると、ここが月一回の(総括)請求書の支払いだけになるので、めちゃくちゃ楽です。これだけでも特許事務所を使う価値があるように思いました。
一件一件の面倒な外国送金という「ジョブ」を片付けてくれたということになります。
また、特許事務所から送られてくるステータス状況を、企業のコンピュータに入力するときに、ミスが起こります。
企業の知財部員は、商標やコンピータへの入力の教育を特に受けた人ばかりではないので、ミスをする人も多いのです。表から入力するときに、一行間違えて入力してしまい、ボロボロのときもあります。
本当は、ダブルチェックをして、いちいち確認すべきなのですが、時間との戦いでそうもいきません。
勢い、特許事務所から、データで納品してくれ。それをコンピュータに流し込む、となります。そして、その先は、クラウド型のデータベースに、直接入力して欲しいとなります。
また、ここで、特許事務所側からも「ジョブ」が生まれています。企業毎に異なるデータベースに入力するのは大変なので、AppleのiTunesのような絶対的なガリバーが現れ、そのデータベースを各社が使うようにしてほしいということです。
まだ、そのタイプのもので、ガリバーはいないようです。現状、企業は各社違うDBを使用し、特許事務所は特許事務所で、違うDBを使用し、全く同じような作業を、何度も繰り返しているように思います。
GoogleかAmazonかAppleか、このレベルの会社が知財情報の管理をやってくれたらなと思います。
将来的には、WIPOや5極の特許庁が音頭をとって、世界共通の知財DBができると思います。
そうなると、入力作業自体が不要になります。一つの夢です。