3社が経営統合
ふとんの西川の主要3社が、経営統合するということです。西川リビング株式会社、株式会社京都西川、西川産業株式会社の連名のリリースが出ています。
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ニュース&トピックス|健康と眠りと環境にやさしい企業 西川リビング
略称は、
というようです。
リリースには、
- 平成31年2月1日に、三社合併
- 1566年に初代が近江の国で創業し、もともとは一つの会社
- 創業500周年を目指し、経営資源を結集して統合する
- 優れた住文化、より良い睡眠環境、健康で快適な生活、くつろぎ・やすらぎの空間をお届けする
- 「日本を代表する世界の西川」を目指す
- 機能やデザインに優れた「西川品質」
- 従業員には、社員が明るく元気に働けるよう、透明・オープンで活気ある職場の提供
とあります。
コメント
2018年7月10日の朝日新聞デジタルによると、
- 安価な家具量販店が台頭
- 3社は同じグループだが、資本関係はない
- 西川産業は百貨店や専門店向け。西川リビングはホテル向け。京都西川は量販店向けに強み
- ノウハウを持ち寄り、販売ルートを補完し合うことで競争力を高める
とありました。
リリースは、ミッション、ビジョン、強みなどが、上手く整理されており、短いリリースの中に、「西川品質」という言葉が2度出てきており、これが今回の経営統合のキーワードだと思いました。
競合はニトリなどになるのでしょうから、その差別化をするには、価格ではなく、高品質というキーワードなのだと思います。
以前から、牡丹文字というようですが、赤い西川のロゴは、寝具売り場などでよく見ますし、ロゴに大阪とか地名が書いてあるなとは思っていました。昭和16(1941)に、東京、京都、大阪の店が法人化して、現在に至るようです。
資本関係がない会社が、同じ「西川」の商標・ブランドを用いながら、一定水準以上のブランドの知覚品質を維持するのは、大変だったのではないかと思います。
いままでも、社長同士の集まりや、商標担当者の会合、品質部門同士の情報交換や摺り合わせがあったのではないかと推測します。
また、webサイトを見る限り、どの会社も、同じように歴史を大切にしているようです。
ちなみに、J-Plat Patで、「西川」を検索すると、ほぼ、西川創業株式会社という会社の権利で、名義変更前は、ほぼ西川産業株式会社の権利だったようです。
ひとつ発見したのは、現在の「西川」のロゴは、左から右に、左横書きしているのですが、昔の「西川」のロゴは、右から左に、右横書きしているということです。
「西川」ロゴは、昭和4年(1929年)に出来ています。現在の左横書きのロゴが出願されたのは、現存している権利では、昭和32年のものが最古です。このあたりに、右横書きから左横書きにシフトしたのだと思います。
さすが、古い会社は違うなと思いました。