Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

あきんどスシロー

京樽買収とHD社名変更

2021年2月22日の日経電子版で、スシローグローバルホールディングスが、吉野家ホールディングスから京樽を買収するという記事を読みました。

スシロー、京樽を買収: 日本経済新聞 (nikkei.com)

  • 4月1日付で全株式を取得。買収額は非公表
  • 京樽は持ち帰りすし「京樽」や回転ずし「海鮮三崎港」を展開
  • 関東の都心部を中心に290店を展開
  • スシローの9割以上の店舗は地方や郊外。京樽で補完

とあります。

 

コメント

スシローはコロナ禍でもいち早くテイクアウトを広げたり、アプリをすぐに改定したりして、業績が悪くないと聞きます。

また、神明や元気寿司と組むという話はなくなったようです。

神明のM&A焦点 傘下の元気寿司とスシロー統合白紙: 日本経済新聞 (nikkei.com)

 

元気寿司は海外に強いですが、スシローは独自で海外に展開していくということだと思います。

あきんどスシローという会社があり、その親会社がスシローグローバルホールディングスで、このスシローグローバルホールディングスが、今回、京樽を買収したのですが、スシローグローバルホールディングスは、2021年4月1日、社名を変更することを発表しています。

IRニュース | 株式会社スシローグローバルホールディングス (sushiroglobalholdings.com)

 

新社名は、株式会社FOOD & LIFE COMPANIES (英文:FOOD & LIFE COMPANIES LTD.)とあります。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/3563/ir_material_for_fiscal_ym/89013/00.pdf

ロゴの説明や、「Vision」「Promise」「Principles」も、なかなかよくできています。

 

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FOOD &LIFE COMPANIES

 

社名・ロゴの説明文

日々の食を美味しくすることで、お客さまの生活や人生までゆたかにしたい。

「FOOD & LIFEC OMPANIES」という社名には、そんな思いが詰まっています。

さらに、夢をともに実現する"仲間”という意味を込め、"COMPANIES”としました。

頭文字のFとLで地球をかたどったロゴマークは、

世界のすみずみにまで美味しさの喜びを広げていくさまを表現。

キーカラーは”海の青”と”大地の緑”で、未来まで続く食の恵みを象徴しています。


企業理念

VISION

変えよう、毎日の美味しさを。

広めよう、世界に喜びを。

 

PROMISE

期待以上のうまい!を提供します。
想像以上のワクワクを実現します。

価格以上の満足を追求します。

PRINCIPLES

 

1. はみ出すくらいの挑戦:

変化しよう。成長しよう。時には、やんちゃでもいい。新しいことに、挑み続けよう。

2. ひたむきな誠実さ:

まっすぐ向き合おう、人々の健康と安全・安心に。そして、大切な地球環境に。

3.心をこめた感謝:

お客さま、従業員、取引先、生産者、地域、株主...すべての人に「ありがとうございます」。

4.プロとしての誇り:

一人ひとりが、その仕事のプロ。使命感、責任感を胸に、日々、こだわりに磨きをかけよう。

5.個性あっての多様性:

グループ力を無限に高めるために。個性を認め合おう。多様な持ち味を発揮しよう。

  

 

スシローの他は、Syareteaという台湾のお茶の店と、杉玉というお寿司居酒屋があり、それに持ち帰りずしの京樽が加わるようです。

Syareteaや杉玉は、まだ、これからですので、京樽が加わることで、ホールディングらしくなってきた感じです。

それも、基本は、寿司に特化しているのは、購買力の強化につながるので、良いことだろうと思います。

 

上記に引用した、社名・ロゴの説明文や企業理念から、おそらく今後のポイントは海外なんだろうと思います。

海外展開は、人材を含め一筋縄ではいかないので、海外に強い元気寿司との提携は、いいアイディアだったと思うのですが、スシロー単独で海外に出ていくことを選択したんだなと思いました。

 

ちなみに、中国語で、「スシロー」は「寿司郎」と、「株式会社あきんどスシロー」は、「株式会社商人寿司郎」いうのですね。

株式会社商人寿司郎 (akindo-sushiro.co.jp)