今年は、コカ・コーラの自販機などが認定
2018年8月21日の日経(夕刊)に、今年の未来技術遺産が認定されたという記事がありました。
- 国立博物館が、未来に引き継ぐべき重要技術史資料を認定
- 今年は、19件選定
- コカ・コーラの自販機
- セイコーの世界初のクオーツ式腕時計「クオーツアストロン35SQ」
- 三菱電機のエアコン「霧ヶ峰」
- 未来技術遺産は、合計259件となった
コメント
この記事、去年も見たなという感じですが、去年は、ソニーのトリニトロンと、富士フィルムのREALAだったようです。
取り組み自体については、昨年のブログをご参照ください。
さて、今年は、コーラの自販機です。これは、ボーリング場などにあったものですね。
最近もどこかで見たように思いますので、今でも、現役で動いている自販機があるのではないかと思います。
http://sts.kahaku.go.jp/material/2018pdf/no242.pdf
PDFでは、製造年月日は、1969年までとありますので、もし、最近まで動いているとしたら、49年以上、動いていることになります。製造会社は、三菱重工のようです。部品とか、なんとかなるものなんでしょうか。
セイコーのアストロンは、クオーツ式の「腕時計」という点が、評価されているようです。確かに、壁掛けの大きなクオーツ式時計を、腕時計という小さなものにするのは、軽薄短小の走りとして意味があるように思います。
三菱電機の霧ヶ峰は、室内機と室外機を分け、薄くて軽い壁かけ式にして、狭い日本の住宅で受け入れられたとあり、また、ネーミングは、別荘ブームにあやかって高原の名前からとったとあります。
他にも、パナソニックのオープンリール・テープレコーダーなど、製品が紹介されていますので、時間のあるときに、眺めると楽しめるのではないかと思います。
デザインが、ユニークなもは、リストの最後に出ている、シチズンの電波式腕時計です。
アンテナが腕時計の中央の縦方向にデンと配置されており、ユニークなデザインとなっています。
アンテナがあります。電波時計です。ということが、一目見てわかるデザインです。
http://sts.kahaku.go.jp/material/2018pdf/no259.pdf
大きな会社になると、複数の未来技術遺産に登録されているようです。
すでにやっているのかもしれませんが、各社の博物館には、未来技術遺産に認定されたものは、それとわかるような表示があれば良いなと思いました。
国立博物館で、「未来技術遺産」のロゴを作ってデータを配布し、各社の博物館の説明パネルに貼付するようにしてもらえば、一目見て技術未来遺産の認定製品だと分かりやすくなるように思いました。
また、国立博物館のWebサイトですが、折角の取り組みですので、PDFを開かなくても、一覧表の形式で、見れるようにしてもらえればと思いました。
今は認定順ですが、技術の体系に沿って解説してもらえると、日本の技術史になります。
タイムラグはあるようですが、英語版も出ていました。