製品評価技術基盤機構(NITE)の新システム
2020年11月9日の日経夕刊に、製品強化技術基盤機構(NITE)が、消費者が手軽に電化製品の事故情報を検索できるシステムを開発したというニュースがあります。
その兆候、製品事故かも NITEが検索ツール開発: 日本経済新聞
- 約6万件の事故情報のデータ
- あいまい検索可能
- 例えば、「洗濯機 がたがた 音」で72件ヒット
- 「スマホ 熱」で179件
- 違和感を大切に、検索結果を買い替えや修理の参考に
とあります。
コメント
この新聞記事にあったサイトは下記です。
プレスリリースが出ています。新聞記事にあるのは、Lite版ということのようです。
https://www.nite.go.jp/data/000115696.pdf
事故情報データベース自体検索の詳細検索は、次のサイトです。
こちらでも十分なような気がしますが、一般消費者が検索することを思うと、Lite版が望ましいかもしれません。
では、消費者は、記事にあったSAFE-Liteを、どう使うのかなと考えてみました。
洗濯機が、ガタガタと、音を立てているなら、買い替えるか、電気屋さんに修理を依頼するのが、通常です。
サイトで検索して、似ている例を見るということになるのかなという気がします。
実際、「洗濯機 ガタガタ 音」で検索すると、72件のヒットありました。少し動作が遅いようです。最終的に、「火災」となっているものが多くあるようです。また、メーカー名が出ているのですが、特定のメーカーに集中しているようです。
確かに、買い替えの場合は、洗濯機が、ガタガタと、音を立てているが、まだ火災などには至っていない場合があり、そのときに、原因やどうなってしまうのかと検索すると、重大な結果としては「火災」が多いと分かります。
それは大変だとなり、買い替えよう、修理しようとなることはあり得ます。
また、買い替え時に、火災の多いメーカーは、避けようということになります。
こんな使い方になるかのかなという気がしました。
しかし、電化製品は30年も経過すると、使い方によっては火災等は起こっても仕方ないところはありますし、売上が多くシェアの高いものが永く使われている場合、事故になってしまうケースも多くあり、それが検索されて、当該メーカーの製品の品質についてマイナスの評価になるなら、あまり良いとは言えないように思います。
消費者に伝えるなら、このような生の情報ではなく、製品の一般的傾向など、もう少し加工した情報を伝えるようにした方が良いのではないかと思いました。