4案に絞り込み
2018年12月11日の日経電子版に、東京五輪・パラリンピックの大会スタッフ(大会ボランティアを含む)と都市ボランティアのネーミングの称呼案とその投票についての記事がありました。
- 大会スタッフ(大会ボランティアを含む)と都市ボランティアのネーミングの案
- 称呼の統一により、ボランティアの一体感や誇りを生み出す
- 大会スタッフと都市ボランティアの案が4組
- ネーミング選考委員会委員や広告代理店が提案した149組の中から選考委での審査、投票などを経て絞り込んだ
- ボランティアへの応募を完了した人による投票
●組織委員会のWebサイトにより詳細な説明がありました。
東京2020大会スタッフおよび都市ボランティアのネーミング 最終候補4案を発表、ボランティア応募完了者による投票開始!|東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
ネーミングは、
ネーミング選考委員会委員、広告代理店等から提案いただいた149案を、
ネーミング選考委員会、商標調査、国際オリンピック委員会(IOC)の確認等を経て4案に絞り込んだとあります。
●名称案は、一組になっています。
- Field Cast フィールドキャスト/ City Cast シティキャスト
- Games Anchor ゲームズアンカー/ City Ancor シティアンカー
- Games Force ゲームズフォース/ City Force シティフォース
- Shining Blue シャイニングブルー/ Shining Blue Tokyo シャイニングブルートウキョウ(Tokyoの部分は、自治体によって地名が変更される予定)
キャスト:配役
アンカー:ボランティアが選手や観客にとっての心の支えであり、よりどころ
フォース:力、勢い、そして集団
シャイニング:ボランティアー人一人が輝くという願い
ブルー:エンブレムカラーの「藍色」を表す
と説明があります。
コメント
4案が大会スタッフ(ボランティアを含む)と、都市ボランティアのセットになっている点が面白いなと思いました。
確かに、バラバラでは分かり難いですし、そうすべきだと思います。
このような名称は、誰かが言い出して、マスコミ等で語られて、自然発生的に生まれるという方法もありますが、はじめから組織委員会の方で、準備する方法もあります。
東京五輪・パラリンピックは、広告代理店が総力を挙げて取り組んでいるので、さすがに色々とやっているんだなと思いました。
4案とも、どれが選ばれても、納得のいくものばかりですし、投票というシステムを組み入れることで、ボランティアの参加意識があがりますので、良くできたコミュニケーション手法だと思います。
それと、やはり商標調査はやっているですね。ボランティアの名称で、グッズを販売する訳でもないですので、「スポーツの興行」あたりで調査、出願しているのでしょうか?
J-Plat Patを見ましたが、まだ出願の情報は掲載されていませんでした。
しかし、オープンになると、商標ブローカー(古い言葉です)が、出願してしまいそうですので、候補をオープンにする前には出願だけはしているように思います。
あるいは、オープンにした段階で、公のものであり、有名な名称であって、後願排除が可能なので、あえて出願しないというのも、筋が通っています。
これらの案を出願して、仮に特許庁が拒絶理由を見つけられずに登録しても、それで、権利行使できるかというと、実際できませんし、そもそも野暮な話でカッコ悪いだけです。
念のため、先行調査だけすれば、十分ということでしょうか。