ブティジェッジ氏に
2020年2月15日の朝日新聞で、米大統領選に向けた民主党の候補者選びで登場してきたピート・ブティジェッジ氏の「Buttigieg」という姓の読み方の話がありました。
- 「Buttigieg」は珍しい名字。米国人も発音に苦労
- 本人は「Boot-Edge-Edge(ブート・エッジ・エッジ)」とツイッターに記載(選挙で連呼しやすい)
- 朝日新聞は従来、本人の発音などから「ブダジェッジ」と表記
- しかし、今後は「ブティジェッジ」氏と表記する
- ブティジェッジ氏の父はマルタ出身(地中海)
- 名字はイスラム教徒がマルタ島を支配していた時代のアラビア語シチリア方言
- CNNやBCCも「ブティジェッジ」氏に変更
- 共同通信、NHK、外務省は、「ブティジェッジ」氏だった
- 朝日新聞は駐日マルタ大使に電話確認。日本語表記では「ブティジッジ」がしっくり来るとのこと
コメント
米国人が発音に苦労していて、そもそもが珍しい名前だということです。
朝日新聞は、本人の発音などから「ブダジェッジ」としていましたが、他に事例などから「ブティジェッジ」に合わせたことになります。
まだ、それほどの記事はないでしょうが、今後、民主党の大統領候補になったり、あるいは米大統領になったりすると、検索対象にもなりますし、表記の違いで検索漏れや検索ミスが起こるのを防止するためには、できるだけ早期に変更しておくことは重要なことだと思います。
マルタ大使は「ブティジッジ」と言っています。前半は「ブティ」で後半は「ジッジ」です。大使の意見は、前半だけしか採用しなかったようです。
商標の外国から国内に入ってくる仕事をすると、外国語表記の名称を日本語のカタカナにする必要があります。今回の例ではないですが、これは非常に難しい仕事です。
日本法人でもあれば、その表記に従うことができますが、無い場合は、依頼者に発音を確認することが必要です。
韓国の出願(権利)で、社名が色んなハングル語に翻訳されているを見たことがあります。日本から韓国に出願していたときに、使用する特許事務所ごとに微妙にハングル語が違っていたのです。日本語とハングル語の発音が一対一対応になっていないことから生じた問題です。権利の内容に影響はないと思いますが、特許調査などでは影響が出そうです。
朝日新聞も苦労しているようですが、読み方や表記の特定は重要だなと思いました。