秋に存廃決定
2019年7月29日の日経夕刊に、中銀カプセルタワービルの存廃が秋にも決定されるという記事がありました。
前衛ビル存廃 秋にも決定 故黒川紀章氏設計「中銀カプセルタワービル」 :日本経済新聞
- 黒川紀章の代表作の一つ。1972年竣工の集合住宅
- 一つのカプセルが独立した住居
- 2018年に中銀グループが土地などの権利を不動産会社に売却
- 不動産会社は建替えの意向
- 現在、歴史的建築物の保存も手掛ける海外企業が購入の協議
- 交渉はまとまりつつある
- 独特な外観。海外からも見物客(約月250人)
- 月ぎめの賃貸あり
コメント
以前勤務していた会社の窓から、良く見えていたビルです。外から見ても、面白い形をしています。一つひとつのサイコロ状のものが一部屋のようですので、少し小さそうです。しかし、SF的な未来感のある建物です。
Wikipediaによると、このビルは
- 鳥の巣箱を積み重ねたような外観
- 日本国外からの見学者はドラム式の「洗濯機を積み重ねたような」と表現
- 1つのカプセル(1部屋)の面積は 10 m2 (4000mm × 2500 mm)
- ビジネスマンのセカンドハウス・オフィスとして想定され、内装は、ベッド、エアコン、冷蔵庫、テレビ、ラジオ、電話、オープンリール式テープレコーダー、収納完備。キッチンや洗濯機置き場ななし。
中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトのブログに、カプセルのYouTubeの動画や、月ぎめ賃貸の情報があります。
賃貸は、12万円とありますので、セカンドハウスでWeekdayだけ、このカプセルタワーを利用して、週末に家に帰るというような人なら借りてみても良いのかもしれません。
内装は、YouTubeで見たところ、小さなビジネスホテルというイメージです。カプセルホテルではありません。
テープレコーダーが、オープンリールというのは、凄いですね。1972年なら、もうカセットテープもあったと思いますが(フィリップスが、1962年にコンパクトカセットを開発とあります。)、このオープンリールは、こだわりですね。
「中銀」という言葉ですが、「中部銀行」か「中国銀行」かと思っていました。「中銀グループ」というマンションや不動産関係の会社のようです。
最大の驚きは、NAKAGINと呼ぶことです。「ちゅうぎん」ではなく、「なかぎん」。覚えておかないといけないですね。