正答数アップ
2019年8月7日の朝日新聞の夕刊の一面で、UDフォントの紹介があり、小学生を対象にした試験でで正答数がアップし、来年度から教科書に採用されるという記事ありました。
- UDデジタル教科書体(モリサワ)など、UDフォントは読みやすい
- 人により、明朝体は見えにくく、ゴシック体の方が見やすい
- UDフォントは更に、形がわかりやすいように、文字の中の空間を広くとったり、濁点を大きくしたりしている
- 高齢者に読みやすい文字として開発スタート。弱視や、ディスレクシアへも対応を目指している
- 読み書きに困難がないこどもにも読みやすい
- 試験の平均正答率がアップ(36問中、24.0問が29.5問にアップ)
- 回答スピードもアップ
- 生駒市教育委員会は、パソコンには、UDフォント導入。教科書も、UDフォントへ(啓林館)
- 障害者への合理的配慮を求める障害者差別解消法が、2016年に施行
- ライオンは、ロゴ以外のパッケージに
- ロッテは、2012年から多くの商品に。アレルギー表示など
- 東急バスは、車内の液晶画面に
- 品川区は、防災のハンドブックや防災地図に
コメント
UDフォントの採用が広がって来ており、学校教育に広まってきているという紹介記事です。
UDフォントは、松下電器(パナソニック)とイワタが共同開発した、UDフォントが最初であり、2006年とあります。
現在は、モリサワや他のフォント会社もUDフォントを出しています。
2006年に開発され、上記の記事で、ロッテは2012年頃から多くの商品に導入とありますので、普及には6年程度程度かかっているようです。
そして、教育関係には、最近導入されてきたということのようです。
ただ、ワード2010を使っているのですが、ワードの利用可能なフォントを見ると、UD教科書体がすでに入っています。
会社にいたときは、デザイン部門と一緒になって、UDフォントを社名フォントに使うようなこともやったことを思い出しました。
イワタのWebサイトを見ると、
1. イワタUDゴシック(L・R・RA・M・B・E・H)
2. イワタUD丸ゴシック( L・R・M・B・E)
3. イワタUD明朝(R・M・D)
4. イワタUD新聞明朝
5. イワタUD新聞ゴシック
と、明朝もあるようですし、新聞用のものがあるようです。UDフォントは、もともとは、電子機器の表示が見えにくいというところからスタートしているので、社名ロゴやタイトル的なものには適していて、本文は通常の書体なのかと思っていましたが、新聞用があるということは、どうもそうでも無いようです。
2012年の下記の記事では、機器依存があり、Webにはまだ対応していないとありました。現在は、もっと進んでいるのでしょうか。
文字のユニバーサルデザイン 「イワタUDフォント」の開発(5/5):NICT
毎日、大量の文字を読むので、できるだけ見やすい文字になることは、ありがたいなと思います。