Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

箱根駅伝のユニフォーム

スポンサーロゴの解禁

2020年12月26日の朝日新聞の夕刊に、2021年正月の箱根駅伝からユニフォームへのスポンサーロゴの掲載が解禁されているという話題が載っていました。

 

主な大学スポンサーは、

世界陸連の広告規定改訂、日本陸連の新ルールで、「40平方センチ、高さ5センチ以内のロゴを、シャツとパンツに1ヵ所ずつ同じスポンサー名を入れる」ことがみとめられたとあります。

広告換算価値は、2007年の総合優勝校(順大)で、19億4800万円。下記でも少なくとも数億円。

 

サッカーでは、10年以上前からユニフォームスポンサーを導入。

大学でスポーツをするには、4年で1000万円近く必要という選手に還元するため。

という内容です。

 

コメント

40平方センチというと、5センチ×8センチです。新聞記事のユニフォームの写真を見ると、ある程度の大きさがあるように思いました。

しかし、昨日、テレビで見た箱根駅伝では、ユニフォームのロゴの記憶がありません。走っている選手では、大きな大学のロゴは何とか確認できますが、小さななロゴまでは視認できなかったように思います。

今日の復路は、ロゴに着目して見てみようと思います。

 

青学のチームが集めた金額は、新聞記事には明確にありませんでした。

朝日新聞の記事には、青学の合宿先の妙高市が、クラウドファンディングで100万円を集めたとありますが、100万円ではないと思います。

 

この点、NHKのニュースには、クラウドファンディングの他、ふるさと納税も活用とあります。しかし、具体的にいくらということは、発見できませんでした。

妙高市ロゴが青学ユニフォームに|NHK 新潟県のニュース

 

よく広告換算価値ということを言います。記事には、優勝校では19億4800万円の価値があるとあります。下位でも数億円とあります。

例えば、1億円の価値のあるものを、例えば1000万円で提供すると、通常であれば贈与になります。

 

今回は、企業は大学のチームのスポンサーになっているだけであり、そのスポンサーのメリットがユニフォームへのロゴの掲載であり、あるいは、企業の広報活動で大学の名前を使えることです。

おそらく、それで1000万円のメリットは十分あり、今回の箱根駅伝のテレビの映り込みは、ただの写り込みという話なんだろうと思います。

 

風景を映した写真に他人の著作物が入り込んでも、著作権侵害としないという話(いわゆる「写り込み」のがありますが、少し近いような気がします。

いわゆる「写り込み」等に係る規定の整備について | 文化庁 (bunka.go.jp)