ISO31022
2021年1月20日付のBusiness Lawyersの「リーガルリスクマネジメント」についての「ISO3102」の記事を読みました。
リーガルリスクマネジメントに関する国際規格ISO31022が発行 企業、弁護士が活用するポイントは - BUSINESS LAWYERS
-
企業の法的リスクを管理する標準規格「ISO31022:2020 リスクマネジメント-リーガルリスクマネジメントのためのガイドライン」
-
リスクマネジメントの国際規格であるISO31000(あらゆる種類のリスクマネジメントを行うための共通の枠組み)から派生
-
ISO31022は中国から提案。リーガルリスクという分野におけるリスクマネジメントのための国際規格
-
ISOやJISといった規格に対して一般の弁護士や法務部員の意識はそれほど高くなかった
- リーガルリスク・マトリックスを使用して、「代案」や「リスクの低減」について議論
-
リスクは機会利益につながるもの、リスクがなければリターンはない
-
法務部門は法律のプロとして、経営陣をリスクテイクのためにサポートする役割
-
ISOのマニュアル的解釈(チェックボックス化)は、かえってリスクマネジメントを危殆化させるそれがあり、危険
-
ISOのマネジメントシステム規格は、共通の構造
-
既存の品質、環境のISOを導入している企業の場合、各種のマネジメントシステム規格を活用しやすい
-
以前は「品質管理」と言っていたが、今は「品質マネジメント」という用語に
-
「マネジメント」は経営トップが主体的に実行していく必要
-
ISO31022は事業だけではなく、弁護士の価値も最大化
というような内容です。
3名の専門家の座談会になっているので、お読みください。
コメント
ブランドマネジメントの話をしていると、必ずISOに行きつきます。ブランドマネジメントにISOがあれば、会社はブランドマネジメントはもっと上手く回るのですが、市場規模が小さいためか、なかなか出来そうにありません。
法務リスクマネジメントで、よくISO規格ができたものだなと思いました。さすが中国です。目の付け所がちがいます。
ブランドマネジメントの関係でISOがあるのは、インターブランドの開発したというブランド価値評価が有名です。
インターブランドの「ブランド価値評価」が世界で初めてブランド価値評価方法のISO 世界標準に認定。|株式会社インターブランドジャパンのプレスリリース (prtimes.jp)
しかし、これでは結果としての価値は図れますが、ブランド力を強くする活動にはつながりません。
ブランドマネジメントを広義に捉えると、経営戦略、社員の考え方、研修、広報・宣伝、デザイン、知財など、あまりにも広範囲に広がるので、躊躇してしまうのですが、
ブランドマネジメントを狭義に捉え、ロゴの使い方、社内のルール、現場で起きたブランド課題の解決、ブランドマネジメントの組織・仕組みと捉えると、法務リスクマネジメントや品質マネジメントに非常に近いものです。
ISOのような規格があれば、ブランド力の向上、少なくとも維持のためには絶大な効果があるのになと思います。
インターブランドは、こんあISOができると仕事が減る?のかもしれませんが、JSAが音頭をとって作成するという訳にはいかないでしょうか。
元々、商標は信用であるとか、ブランドは信頼の証とか、品質に非常に近いのが商標やブランドです。
さて、JSAは、どう考えるでしょうか。