世界大学ランキングとは違う
2020年3月25日の日経夕刊に、日本版大学ランキングの紹介がありました。
東北大が初めてトップに 日本版大学ランキング :日本経済新聞
- 世界大学ランキングの日本版
- THE(タイムズ・ハイヤー・エデュケーション)が発表
- 調査にはベネッセが協力
- 学生1人あたりの資金、教員比率、授業充実度に関する学生調査、企業人事担当者や研究者の評価、外国人学生・教員の比率などで評価
順位は、
- 東北大(前年3位)
- 京都大(1)
- 東京大(2)
- 東京工業大(7)
- 九州大(4)
- 北海道大(5)
- 名古屋大(5)
- 大阪大(8)
- 筑波大(9)
- 国際教養大(10)
となっています。私立は、国際基督教大(11位)、早稲田大(13位)、慶応大(14位)、上智大(20位)ということです。
コメント
THEのWebサイトに日本版のランキングの紹介があります。
「THE世界大学ランキング日本版2020」東北大学が初のトップに|THE世界大学ランキング 日本版
今年で4年目で、278校を評価しているとあります。このページには、50位までが、リストアップされていました。
去年も同じランキングを見て思ったのですが、大学偏差値のようなものだなと思いました。
さて、このランキング、良く見ると、日本版とグローバル版では、評価に違いがあるようです。
グローバル版では、
World University Rankings 2020 | Times Higher Education (THE)
医科系の単科大学や地方の国立大学などがもっと上位にあります。
大学偏差値と同じような、日本版とは違うようです。
他にも、医科大が沢山入っています。また、帝京大や近畿大も20位までに入っています。これも医学部が効いているのかもしれません。
グローバルのランキングは、論文引用や産業界からの収入が基準の中にありますので、このあたりが違ってくるのだと思います。
同じ「世界大学ランキング」という言いながら、グローバルのランキングの順位と、日本のランキングの順位が違うのは、違和感があります。
インターブランドのランキングでは、基準は日本も世界も同じで、海外展開が少ない場合は、日本版には載るがグローバル版には出ないという説明だと思いますので、こちらは理解できます。
しかし、世界大学ランキングの場合は、グローバル版では東大が1位なのに、日本版では東北大が1位というような点が、気になります。