特許は華為、商標はノバルティスが一位
2019年3月19日の日経夕刊で、2018年の国際特許出願のランキングを見ました。
国際特許出願、アジアが初の5割超、中国がけん引 :日本経済新聞
- アジアの国からの出願が5割超
- 通信、人口知能で、中国に勢い
- 1位は米国(56,142件、1%減)
- 2位は中国(53,345件、9%増)、2年以内に米国を抜く予想
- 3位は日本(49,702件、3%増)
- インドは27%増
個別企業では、
大学では、
- 米中大学が10位までを占める。阪大が11位
商標の国際出願件数は、6%増の61,200件で、
- 国別では、米国、ドイツ、中国の順
意匠の国際出願件数は、4%増の5,404件
とあります。
コメント
●中国の勢いが止まりません。10位までに、
1位 華為技術(ファーウェイ)
5位 中興通訊(ZTE)
7位 京東方科技集団(BOE)
が入っています。
●また、韓国も元気です。
6位 サムスン電子
8位 LG電子
日本企業は、トップ10に、三菱電機だけなので、寂しいところです。
技術では勝てないので、商標や意匠で勝つことで、生きていく方法はあるのですが、各社ともなかなかそこまで割り切れていないのだろうと思います。
●特許は、海外が優位で、あまり面白くないので、WIPOの元ネタWebサイトで、商標や意匠を見てました。
https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2019/article_0004.html
https://www.wipo.int/export/sites/www/ipstats/en/docs/infographic_madrid_2018.pdf
出願人の国別ランキングでは、
- 1位 米国(8,825人)
- 2位 ドイツ(7,495人)
- 3位 中国(6,900人)
- 4位 フランス(4,490人)
- 5位 スイス(3,364人)
国別の数字では、
- 韓国が、+26.2%
- 日本が+22.8%(2017年→2018年で、2,543件から3,124件へ)
- 米国が+11.9%
- トルコが+10.2%
です。日本は、国別では8位ですが、だんご状態ですので、この調子なら、来年にも、5位に躍り出そうです。
出願人別では、
- 1位 ノバルティス(174件)
- 2位 ロレアル(169件)
- 3位 ダイムラー(129件)
- 4位 アップル(87件)
- 5位 ヘンケルAG(86件)
日本の出願人では、
です。資生堂、任天堂は、グローバルTOP10 に入っています。
意匠のハーグシステムでは、
ドイツ、スイス、韓国、フランス、オランダの順であるが、オランダが+71.3%、日本が+52.6%と数を伸ばしているとあります。
やはり、日本の商標と意匠は伸ばしています。
特に、日本の商標の4社、なかなかやるなという感じです。
日経も、こちらにフォーカスを当ててくれると、日本に元気がでる情報になるのですが。