Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

広告文への商標の使用制限

Yahooの場合

2019年9月19日のECzineプレミアムの記事で、Yahooの広告文への商標の使用制限の記事を見ました。

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  • ヤフーでは、「商標権者による商標の使用制限の申請」の手続きが簡素化
  • 「特定広告主の使用を制限する」もしくは「特定広告主のみ使用を許諾する」から選択
  • 申請には「申請者の名刺」「商標登録証もしくは商標原簿」「使用制限または許諾する広告主の情報」が必要
  • ブランドが、第三者不本意な形で利用されるのを防ぐことが可能
  • しかし、自社以外の広告主の出稿を制限はリスクも
  • Amazonなどのモールや良質なアフィリエイターが広告出稿を行うことで、結果的に自社へ売上をもたらしている場合もある

とあります。

 

Yahooのサイトを見ると、次の記載があります。

広告文への商標の使用制限について - Yahoo!プロモーション広告 ヘルプ

スポンサードサーチでは、商標権者が自社のブランド毀損を防ぐために広告文での商標の使用を制限する申請をおこなった場合、第三者による商標の使用を制限することがあります。

広告文に使用制限に該当する商標を含む広告は、配信停止または新規作成が不可となり掲載されません。引き続き広告掲載を希望する場合は、該当の商標を使用せずに広告を作成してください

 

また、上のECzineの記事に対応するのは、次のページです。

商標権者による商標の使用制限の申請について - Yahoo!プロモーション広告 ヘルプ

スポンサードサーチでは、商標権者が自社のブランド毀損を防ぐために広告文での商標の使用を制限する申請を受け付けています。申請は当該商標の商標権者、もしくは商標権者が認めた代理人のみ可能です。申請された情報をもとに一定の調査を行い、第三者による当該商標の使用が不適切であると弊社が判断した場合、第三者による使用を制限する対応を行います。

 

Yahooのスポンサードサーチというものが、良く理解できていないので、検索すると、

ヤフーのリスティング広告 「スポンサードサーチ」 │Yahoo!プロモーション広告

Yahoo! JAPAN上で検索をした際、検索キーワードに応じて、検索結果ページに表示されるテキスト広告です。

ユーザーがあなたの商品やサービスを検索しているその瞬間に、広告を表示してアピールできます。

Yahooで検索したときの、検索結果の上の方に、テキストで表示される広告のようです。理解しました。

 

日本では、Yahooの検索を利用する人も多いですが、やはりGoogleという人も多いと思います。

Googleでも同じようなものがあるようです。

商標権所有者様向けヘルプ - Google 広告ポリシー ヘルプ

 

申請を、検索エンジン毎にやる必要があるということですね。

 

但し、Googleの場合は、再販については、止められないような感じです。

Trademarks - Advertising Policies Help

YahooとGoogleで、運用が違うのだと思いますが、実際はどんな感じなのでしょうか?

 

以前は商標登録を取らずに、事実上の使用をするということもありましたが、ECサイトでは商標権の取得はMUSTになってきた感じです。