朝日新聞の記事にありました
2020年5月19日の朝日新聞に、過去に詐欺の記事を何度も書いていた新聞記者自らがフィッシング詐欺にあってしまったという体験記事がありました。
- 記者は39歳(男性)
- 数年前まで埼玉県警の担当記者として詐欺の記事を書いていた
- アマゾンを名乗るメールがスマホに
- アマゾンのアカウントが更新できなかったので、24時間以内に確認してくださいとのメール
- メールの「Amazoneログイン」を押し、ユーザーIDとパスワード、カード情報を入力
- カード情報をだまし取られた
- 「Amazonログイン」のURLは、本物とは異なる、無作為な文字列
- 2万円前後の買い物が繰り返され、クレジットカード会社から連絡があり発覚
- カード会社への届け出から60日遡った日を起点に全額補償されるのが、一般的
コメント
詐欺の記事を書いていた新聞記者まで詐欺にひっかるということは、一般人ならコロッと騙されてしまいそうです。
記事には、同じメールをパソコンの画面で見ていた場合では、「Amazonログイン」にカーソルをあてるとURLが表示されるが、スマホの場合は機種によっては長押しをするとURLが表示されることがあるが、機種によっては表示されないとあります。
パソコンの各種のリンクを見てみると、確かに、Windowsロゴの辺りにURLが表示されています。
一方、スマホ(アンドロイド)では、長押しすると出ているようですが、すべてのリンクで出てくるのかは不明です。
こんな機能があることは知りませんでした。まあ、パソコンのリンク先のURLまでチェックして、はじめてクリックするというようなことをしている人は少ないのではないでしょうか。
結局、対策としては、カード情報を入力するときは、信頼できるサイトに限るということですね。記事にはメールのリンクからではなく、正規のURLからカード情報を入力すべきとあります。
フィッシング対策協議会の出しているフィッシング詐欺の件数ですが、
2019年5月:3327件
2020年4月:11,645件
と3倍になっているようです。
フィッシング対策協議会 Council of Anti-Phishing Japan | 報告書類 | 月次報告書 | 2020/04 フィッシング報告状況
これは多いですね。
フィッシング対策協議会のWebサイトに、マンガで分かるフィッシング対策5か条といものがあったので、読んでみました。メール内リンクに注意との他に、銀行やカード会社はメールで個人情報を確認しないとあります。注意点は、このあたりでしょうか。