Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

Best Japan Brands 2021

一面広告

2021年2月26日の日経で、インターブランドジャパンのBest Japan Brandsの一面広告を見ました。

インターブランドの赤の色の中に、日本のブランドが100個、資産価値順に並んでいるものです。

ランキング自体は、インターブランドのサイトで確認することができます。

ブランドランキング - Japan's Best Brands 2021 - インターブランドジャパン (interbrandjapan.com)

このWebサイトを見ると、各ブランドの価値の経年比較や、ブランドリーダーのインタビューが掲載されています。

 

インターブランドの広報発表資料によると、

https://www.interbrandjapan.com/ja/data/210225_BJB2021_press_release.pdf

コロナ禍で、トップ100の対前年比成長率は、-3.9%とあります。47ブランドがブランド価値を下げたようです。特に、すべての自動車ブランドが価値を下げたのは初めてだそうです。

 

その中で、次のブランドが成長しているとあります。

  • WORKMAN(78位、前年比+57%)
  • Nitori(69位、前年比+39%)
  • Nintendo (8位、前年比+31%)
  • Fujifilm(38位、前年比+21%)
  • Rakuten(15位、前年比+20%)
  • BANDAI NAMCO(55位、前年比+19%)
  • Ajinomoto(43位、前年比+19%)
  • Mercari(94位、前年比+19%)
  • Daikin(26位、前年比+18%)
  • Lion(86位、前年比+18%)

伸びているブランドは、巣ごもり、コロナ禍、エンタメに関係するものが多いようです。

 

コメント

このランキングは、グローバル版と評価手法は同じです。ただ、日本のランキングですので、事業が国内中心の会社も入っています。例えば、日本のランキングのトップ10に入っている、ユニクロdocomo、MUFGは、グローバルのランキングには入っていません。

これらの会社は、海外展開が一層強化されると、グローバルのランキングにも入ってきます。

 

JALが62位で入っているのですが、ANAがありません。コロナ禍の影響は同じように受けていると思いますが、ANAの方が国際線が多いので、財務的に大きな影響を受けているということでしょうか。

 

グローバルのブランドランキングと比較すると、日本のブランドランキングの特徴は、次のようなものでしょうか。

通信は、法律の壁がありますし、流通も地域性がありますので、簡単にグローバル化はできそうにありません。

また、ラグジュアリーブランドの育成は、国としても考えた方が良いのかもしれません。

今後、世界に伸びる力があるとすると、ゲームやエンタメでしょうか。

 

しかし、お金のかかった広告です。インターブランドとしては、相当、力が入っているのではないでしょうか。

例年、ホテルでの発表会をやっていたが、コロナで実施出来ず、それならその予算を新聞広告で使おうということでしょうか。

 

この100ブランド、日常生活の隅々でお世話になっているブランドばかりです。中に商標の仕事でお世話になっている会社やブランドの仕事でお世話になっている会社のブランドもあり、簡単な講演に行った会社も数社あります。

また、インターブランドのサイトには、

ブランドランキング - Japan's Best Brands 2021 - インターブランドジャパン (interbrandjapan.com)

インタビュー記事もあり、お世話になっている方のインタビュー記事があったりしますので、一度、覗かれてはどうでしょうか。

参考になるものがありました。