海外伸びず
2021年3月31日の日経で、家電事業はコロナ禍の巣ごもりで好調であるが、海外販売は低迷しているという話がありました。
日の丸家電、巣ごもり活況の裏で高まる国内依存: 日本経済新聞 (nikkei.com)
- 家電は冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、炊飯器、エアコン、空気清浄機など
- 国内市場への依存が高まっている
- 2020年度の国内出荷は、1%増の2兆5362億円で24年ぶりの高水準で過去3番めの高さ
- 海外出荷のピークは2011年頃
- 世界シェアは減少傾向
- 海外販売が好調なのは、エアコンと空気清浄機ぐらい
- 日立は海外の家電をトルコの家電大手のアルチェリクとの共同会社とし、生産コストを抑え価格競争力強化
- パナソニックは、2019年に中国・北東アジア社を設立し、家電強化
コメント
足元で好調に見える家電事業も、海外に目を転じると、厳しい状況にあるということを言いたい記事と理解しました。
一般用語で家電といっても概念の幅があります。ここで家電と分類しているのは、日本電気工業会(JEMA)でいう白物家電のことです。冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、炊飯器、エアコン、空気清浄機が該当します。
日経のグラフには、
冷蔵庫の海外販売ピークは、2010年
洗濯機が、2011年
電子レンジは、2007年以前
炊飯器は、2011年
とあります。海外出荷台数でみているようですが、中国やアジアで生産して、海外に販売している数字は見えません。
冷蔵庫、洗濯機のような大型の白物家電は空気を運ぶようなものと言われ、海外に輸出するようなものではないとよく聞きましたが、2011年あたりは、サムスンやLGが世界中を相手に商売していることに触発されて、奮闘していた時期なのでしょうか。
あるいは、斜めドラム洗濯機や、デザイン性の高い冷蔵庫などが出てきた時期なのでしょうか。
2011年というと、東日本大震災の時期です。
先日来、4年間ブログを書きて来たPCのバッテリーが膨れてきたので、7年まえくらいのPCを引っ張りだして使っているのですが、ファンがうるさくの買い替えが必要と思って、家電量販店を見るのですが、近くのヨドバシカメラでは、LenovoとHuaweiが一番元気で、グローバルダイレクトモデルのHPやDELLも元気であり、日本のPCや一時期元気だった台湾のブランドもあまり見ない(chrome bookにシフトしている)ようでした。
一方の家電のグローバル市場では、まだ、サムスンやLGが元気なんでしょうか。
テレビなどは、ハイセンスの時代になりそうな気がします。
日本が生き残るビジネスモデルは、HPやDELLにあるように思いましたが、どうでしょうか。一か月以上、場合によっては半年待たないといけない機種もあるようですが、コストパフォーマンス的には中国のPCに対抗できているのは米国企業だけです。
冷蔵庫や洗濯機は、つぶれたら、その日に買い替えたいというので、1か月まってくれはないですが、テレビや美理容家電やエアコン、空気清浄機なら可能かもしれません。