Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

東京2020大会マスコット

3案が発表

東京オリンピックパラリンピックの大会マスコットの3案が発表されています。TVのニュースやワイドショーなどで、相当紹介されているので、ご覧になった方も多いと思います。

www.asahi.com

2017年12月9日の朝のTV番組(サタデープラス)では、小学生と外国人に簡易調査(投票)をしており、小学生はア案が多く、外国人は満遍なくア案、イ案、ウ案に分かれていました。

 

特設サイトで、マスコットの説明があります。

tokyo2020.jp

2042件の応募総数だったようですが、現在、3案に絞り込まれています。


最終決定は、全国の小学生の投票で決まるようです。投票期間は、2017年12月11日(月)〜2018年2月22日(木)で、小学生マスコット投票の結果発表は2018年2月末の予定です。

このマスコット投票は日本全国の小学校、インターナショナルスクールなどが対象となり、 個人・一般の方の投票はできず、小学校からの事前の登録が必要となります。

 

朝日新聞によると、マスコットの決定後、マスコットの名前は専門家が決め、来年7~8月に発表されるようです。

 

今回の3つのマスコット自体には好みがあると思います。

はたして、小学生はどのような議論をして、どの案を選択するのでしょうか。

 

大人の意見なら、こんな議論でしょうか。

グローバルなら、ア案のソニックザヘッジホッグみたいなものが受け入れられやすく、反対に日本的に行くならイ案かウ案。

イ案とウ案のちがいは、タッチの違い。

票が割れるので、多数決では、結局ア案が採用されると予想しました。

 

イ案は、着ぐるみに、出来るのか気になりますが、背を高くすれば可能かもしれません。個人的には、このイ案が良いなと思いますが、好みの問題ですので何に決まっても良いと思います。

 

ちなみに、マスコット候補3案の紹介サイトは、良くできています。

マスコットの特徴や性格設定の説明文がありますし、動画での説明では、音声での紹介とともに、平面ではなく3D画像のマスコットが回転して、後ろ姿なども確認できます。

 

大会マスコットは、着ぐるみ姿で露出することも多いですので、立体になっているとイメージがつかめます。

 

全体的に、どの案も、デジャブ感はあります。その理由は、次のように思いました。

 

特に、私の場合は、ウ案のタヌキを見たときに、ポンタカードのタヌキと似ているのでは?と思ったのですが、実際に対比してみるとだいぶ違いました。タヌキをキャラクター的に描くと、どうしても同じようになるという程度の似かたでした。商標では、直接対比観察ではなく、離隔観察でと言いますが、離隔観察だけでは、類似の範囲は広くなりすぎます。

また、離隔観察する人の観察力の差もあります。商標の審査官は、マークのプロなので、良く知っていますし、職業柄でしょうか商標を良く観察されていますので、離隔観察でも良いと思いますが、一般人は、それほどの注意力を持って見ていないので、直接対比観察程度で、やっと商標審査官と同レベルになるのではないかと思いました。

 

仮説ですが、デジャブ感の正体は、一般の人の認識力に原因が有りそうです。

 

 

日経MJヒット商品番付

アマゾン・エフェクトが東の横綱

2017年12月6日の日経に今年のヒット商品番付が出ていました。

www.nikkei.com

横綱 東 アマゾン・エフェクト

      西 任天堂ゲーム機

大関 東 安室奈美恵   

   西 AIスピーカー

関脇 東 GINZA SIX    

   西 スタートトゥデイ「ゾゾタウン」

小結 東 シワ取り化粧品  

    西 睡眠負債商品

前頭 東 ホンダ「N-BOX」 

      西 株高

同  東 AbemaTV番組  

     西    ウーバーイーツ

同  東 iPhoneX               

            西 ハンドスピナー

同  東 うんこ漢字ドリル  

      西   「君の名は。」映像ソフト

同  東 桐生祥秀     

   西    カズオ・イシグロ

一年間の消費動向や売れ行きなどを基に担当記者がランク付けしたとあります。

 

日経の記事には、アマゾン、任天堂、AIスピーカー、ゾゾタウン、シワ取り化粧品について、それぞれ説明がされています。詳しくは、そちらをご覧ください。

 

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「AbemaTV」と「ウーバーイーツ」が何だったかと思いました。

ウーバーイーツは、ウーバーを活用した、レストランなどの料理の宅配ですね。

 

AbemaTVですが、Wikipediaによると、次のようにあります。

AbemaTV(アベマティーヴィー)は、PC・スマートフォン向けのライブストリーミング形式であるインタネットテレビ(放送事業者ではない)。サイバーエージェントテレビ朝日が出資して設立した株式会社AbemaTVが運営している。「AbemaTV」であり、「AmebaTV」(アメーバTV)ではない。

 

名前の由来

サイバーエージェントは従前より自社サービスのブランド名として「Ameba」を用いているが、「AmebaTV」はカナダの企業が別サイトで使用しており、「10年以上続く「Ameba」と違う新しさがありながら、「Ameba」の延長であることも伝えたい」ためにマスコットキャラクターの「Abema」から「AbemaTV」とした。この名称は「覚えにくい・発音しにくい・間違えやすいの3点セット」「正直言って、半分くらい後悔しています」と藤田はブログに記している

 

ネーミング的には、amebaを少し変えたことが、いい効果をもたらしているような気がしますが、これは、正直ややこしいですね。

amebaとabema、覚えてしまうと言い間違えることはないですが、覚えるまでは読み間違えてしまいます。

ちなみに、Yahooで検索したら、amebatvでも、amebaテレビでも、ameba.tvでも、ちゃんとabemaTVがTOPにリストアップされるようです。

 

なお、amebatv.comや、ameba.tvは、カナダの子供向けとありましたが、今は、別のサイトにリダイレクトされているようです。

しかし、カナダの会社が使わなくなっているとしても、もうamebaTVに戻すことはなく、abemaTVで続けるのでしょうね。

 

ちなみに、日経のランキングは、SMBCコンサルティングのものと違い、東西のカテゴリーが対にはなっていないようです。

 

SMBCのヒット商品番付

横綱は「インスタ映え」と「ツイッター政治」

2017年12月1日の朝日新聞に、2017年のSMBCコンサルティングヒット商品番付の記事が出ていました。

東の横綱が「インスタ映え」で、西の横綱トランプ大統領らの「ツイッター政治」となっています。

www.asahi.com

今年の特徴は、人々の生活スタイルを大きく変える可能性を秘めたものが多かったとしています。

大関は、「ニンテンドースイッチ」と「iPhone X

ということです。

⚫2017年のヒット商品番付

横綱インスタ映えツイッター政治

大関任天堂スイッチ、iPhone

(関脇)藤井聡太四段・加藤一二三九段、10代のスポーツ選手(張本智和選手ら)

(小結)自動運転技術、AIスピーカー

(前頭1)料理キット、電子たばこ

(前頭2)GINZA SIX、シャンシャン(香香

(前頭3)豪華寝台列車、インバウンド:「コト」消費

(前頭4)カプセル玩具、ハンドスピナー

(前頭5)うんこ漢字ドリル、青色食品

 

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ヒット商品番付というと、日経のヒット商品番付が有名ですが、SMBCコンサルティングも出していたのですね。ちなみに、日経は、2017年12月6日に出るようです。

日経が1971年から、SMBCは1980年代から出しているようです。

 

詳細な説明は、SMBCコンサルティングのWebサイトにあります。

www.smbc-consulting.co.jp

知らなかったものは、料理キット、ハンドスピナー、青色食品です。特に青色食品は、SMBCコンサルティングによると、ヴィレッジバンガードの「青い紅茶」、スペインの青いワインなど、フォトジェニックなところが受けているということです。

 

番付とは別に、殊勲賞、敢闘賞、技能賞もあり、今年は、殊勲賞は「シャンシャン」、敢闘賞は「うんこ漢字ドリル」、技能賞は「カプセル玩具」となっています。

 

SMBCの番付は、個々の商品に留まらず、一定のカテゴリーの商品群や人物・社会現象等を含んでおり、番付の順位は、出荷台数、売上高等の実績だけでなく、マーケットに与えた意義やインパクト、今後の成長性等を総合的に判断し決定したものとしています。

 

こちらの番付は、分かりやすくするために、社会現象は社会現象、ガジェットはガジェット、人物は人物、商品は商品と東西で対比させているようです。

 

インスタ映え」ですが、新語・流行語大賞でも大賞でした。SMBCによると、総務省調査で20.5%がインスタグラムを使っており、インスタ利用者は、写真のために旅行に出かけ、飲食店に出向き、イベントに参加するということで、消費の活性化に相当寄与しているようです。

 

SMBCのサイトには、1990年からの毎年の番付が発表されます。社会の変化が実感できそうです。

 

日本は、従来の輸出大国から観光立国へ大きくシフトしそうな感じです。現在の円安は双方にとってプラスに働きますし、また、出国税(観光促進税)もあります。若い人の発音や英語力はたいしたものですし、新橋などJRの駅員も英語で案内しています。

飲食を含めた観光関係は、これからの日本の基幹産業になるように思いますので、番付もこちらの方にフォーカスを当ててみてはどうかと思いました。

 

 

2017新語・流行語大賞決定

インスタ映え」と「忖度」

2017年12月2日の朝日新聞に、2017年の新語・流行語大賞発表の記事がありました。

www.asahi.com

とあります。

受賞者がおり、年間大賞の 「インスタ映え」は、女性ファッション誌「CanCam」のモデルの中村麻美さんと尾身綾子さん。

もう一つの年間大賞の「忖度」は、「忖度まんじゅう」の稲本ミノル・ヘソプロダクション代表取締役ということでした。

 

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11月10日にノミネートの発表がありました。nishiny.hatenablog.com

ノミネートされていた30の候補は、

アウフヘーベンインスタ映え/うつヌケ/うんこ漢字ドリル/炎上○○/AIスピーカー/9・98(10秒の壁)/共謀罪/GINZA SIX/空前絶後の/けのもフレンズ/35億/Jアラート/人生100年時代/睡眠負債/線状降水帯/忖度(そんたく)/ちーがーうーだーろー!/刀剣乱舞/働き方改革/ハンドスピナー/ひふみん/フェイクニュース/藤井フィーバー/プレミアムフライデーポスト真実/魔の2回生/○○ファースト/ユーチューバー/ワンオペ育児

でした。 

 

この中では、個人的意見としては、うんこ漢字ドリル、働き方改革、もトップ10に入っても良かったように思います。

選考委員がバランス感覚を持って、選んだのでしょう。

新語・流行語大賞のWebサイトによると、選考委員会は、姜尚中東京大学名誉教授)、俵万智歌人)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)、清水均(『現代用語の基礎知識』編集部長)とあります。

新語・流行語大賞

 

このサイトには、過去の受賞語も掲載されており、現在でも定着して使われていて、将来は辞書に載りそうな言葉もあります。反対に、そんなのあったなという既に忘れていたものもあります。

 

今年の年間大賞が「忖度」と聞いたとき、誰が受賞者になるのか、森友学園加計学園の関係者や、役所の人が授賞式に出ることはないのに、受賞者を誰に決めるだろうかと思っていたのですが、忖度まんじゅうの企画会社の社長なら丸く収まりそうです。

ちなみに、忖度という言葉のきっかけは、3月にあった、「直接の口利きはなかったが、忖度があったと思う」という籠池泰典氏の発言ということです。

 

nishiny.hatenablog.com

 

 

 

自己研鑽も労働時間?

電通 残業代24億円支払いへ

2017年11月29日の朝日新聞で、電通が過去2年間分の未払い残業代約24億を支払うという記事がありました。

www.asahi.com

記事によると、自己研鑽などとしてきた時間を労働時間として認め、勤務に関する一時金として支払うとあります。

具体例としては、

  • 社員が会社に残って過去のCM映像や担当企業の資料を見る
  • 語学の勉強をする

ということを、これまでは、自己研鑽としてきたのを、厚生労働省の立ち入り検査で、「業務との関連性が強い」と指摘されたということです。

 

コメント

この記事に気になったは、語学研修が自己研鑽ではなく、労働時間と考えられているとこです。

いままで、語学は自分の一般的な能力向上のためのものであり、業務と直接の関係はないと理解してきました。

昨年までいた会社でも、夕方、一旦、会社施設内で開催されている語学研修のために仕事を抜けて、そのあと戻って残業することがあり、そのときは、語学研修分を差し引いて申告するという方法だったと思います。

 

最近は、会社内ではなくベルリッツのようなところと提携して、社外での研修も多くなってきていましたが、まだ、社内の会議室を会場にした英語研修もやっていると思います。

 

語学研修が労働時間になるとすると、今までの理解と違いますので、調べてみました。

 

2017年2月4日の日経電子版の記事ですが、厚生労働省の指針が出ているようです。この指針の存在を知りませんでした。

www.nikkei.com

  • 厚生労働省は、会社側の「暗黙の指示」で社員が自己啓発をした時間も労働時間として扱うことなどを求めた指針を作成
  • 電通社員の過労自殺を受けて同省が昨年末に公表した緊急の長時間労働対策の一環
  • 指針に法的拘束力はないが、同省は労働基準監督署の監督指導などを通じて企業に守るよう徹底する方針
  • 自己啓発などを理由に会社にとどまる「私事在館」と申告していたことが問題
  • 指針では労働時間について「使用者の指揮命令下に置かれている時間」と定義
  • 「使用者の明示または黙示の指示により労働者が業務に従事する時間は労働時間に当たる」との判断を示した
  • 具体的には、業務に必要な資格取得の勉強や語学力向上の学習など自己啓発をした時間について、上司からの具体的指示がなくても、そうした状況に追い込まれる暗黙の指示があれば労働時間に当たるとした
  • このほか、制服や作業着に着替える時間、業務終了後の清掃、待機時間、研修や教育訓練の受講なども、労働時間に含めるとしている

 

この最後の具体例の待機時間は、国会待機のイメージですね。着替えの時間は、労働時間外と言われてきたのですが、作業服への着替えなどは、確かに仕事の一環といえば、言えなくもないのかと思いました。

 

私事在館を徹底的に廃除するための指針のようですが、「暗黙の指示」があったかどうかがポイントのようです。

語学はできた方が、与えられる業務、異動、昇格昇進など、何かにつけて有利なので、上司になにも言われなくても自己啓発・自己研鑽するものだと思います。語学は暗黙の指示の境目が、難しいと思いました。

 

語学研修という言い逃れをして、実際は残業をしている実態があり、それを封じるための手段として、厳しい指針を作ったのだと思いますが、「暗黙の指示」という言葉に曖昧さを感じます。

 

たぶん、厚生労働省は、在館でないものは問題視しないのだと思います。推測ですが、在館時間を減らすと、労働生産性が高くでるので、国際比較等で役立つはずです。

 

この指針のためでしょうか、例えば、特許事務所で夕方集まって判例の勉強会をすることなどもできなくなり、やりたいなら貸し会議室を借りて自分達でやりなさいということになっている例があるようですが、費用もかかりますし、現実的ではありません。

 

作業服への着替えは労働時間に入れるなら入れるとすれば良いですが、語学研修はいろいろと疑問がでてきます。「暗黙の指示」のよる語学研修を労働時間に入れるなら、論理的には、場所は社外(家であっても)、労働時間になるはずですし、語学学校で受けても労働時間になるはずです。

 

厚生労働省ガイドラインリーフレットを、さっと見ましたが、特に事例などはありませんでした。

語学学習などの言葉もなく、「参加することが業務上義務付けられている研修・教育訓練の受講や使用者の指示により業務に必要な学習等を行っていた時間」と記載があるだけです。

 このガイドラインによると、具体的な義務や指示がなければ、労働時間ではないことになります。「暗黙の指示」については、一言も、書いていません。www.mhlw.go.jp

 

 結局は、「暗黙の指示」とはどのようなケースを指すかは曖昧なままで、個別具体的なもののようです。悪質なものを挙げるための、一般条項のような感じです。

 

いっそのこと、 語学研修を労働時間に入れてしまうとはっきり言えば、会社は語学研修などは止めると思います。しかし、上級職務に就くには必要であり、自費で外部の英語学校に通うと思います。

今まで、社内の語学研修にかけていた予算を給与に振り替えるなら、さっぱりして、良いかもしれません。

日本的に全体の底上げというのはできなくなりますが。

 

ゆるキャラの企業部門

「りそにゃ」が優勝

今年のゆるキャラグランプリの優勝者は、千葉県成田市の「うなりくん」ですが、うなりくんは、ご当地部門の優勝者です。

これとは別に、企業・その他部門というものがあり、りそなグループ(りそな銀行)の「りそにゃ」が優勝しました。

2017年11月26日の日経に解説記事がありました。 www.nikkei.com

  • 企業・その他部門で猫のキャラクターの「りそにゃ」が優勝
  • りそなグループのキャラクター
  • 昨年は、日本郵便の「ぽすくま」に引き離され3位に終わった
  • 今年は、りそなの支店では、取引先や個人顧客に積極的な投票を呼びかけた
  • ゆるキャラグランプリ会場には、社員をねぎらうため、りそなホールディングスの社長も登場
  • CMを大量に打つお金がなく、電通のクリエーターの案を採用
  • 各部署がバラバラで考案していた広告を「りそにゃ」で束ね、ブランドの打ち出し方を統一する意味合い
  • 当時、大手の銀行で自社キャラクターを持つケースはなかったため、「かわいくない」「なぜ猫なのか」と、経営会議でもめた
  • りそにゃの目がかわいくないのは、顧客目線を常に意識し、冷静に自分たちのサービスを見つめ、社員に向上を促す役割を込めたため

 

というような説明があります。詳しくは、日経電子版を見てください。

また、りそなグループは、今回の優勝を祝して感謝祭をやっているようです。

www.resona-gr.co.jp

www.resona-gr.co.jp

 

コメント

ゆるキャラグランプリに企業・その他部門ができたのが、2013年からです。企業・その他部門での歴代の上位入賞のキャラクターの中には、ポンタやドコモダケもありました。

企業が使っているキャラクターは、もっと数が多いと思いますが、ゆるキャラグランプリには必ずしも参加していないようです。

 

ちなみに、銀行では、三井住友銀行が、「ミドすけ」という緑色のカワウソのキャラクターを使っています。

 

www.smbc.co.jp

三井住友信託銀行も、 シンジルとタクセルという二匹の犬のキャラクターを使っています。

www.smtb.jp

 

これらのキャラクターが、ゆるキャラグランプリに参加していないのは、①「ゆるキャラ」の条件にある「着ぐるみ」ができることというのがネックになっているのか、②そもそもグランプリで優勝して有名になるという必要がなく自らの宣伝で有名にできるということなのか、③「りそにゃ」が優勝するのを待っていたのか、などではないかと推察します。

 

ダイキンぴちょんくんソニー銀行ポストペットなどが企業のキャラクターとしては、成功例だとは思いますが、キャラクターは企業のブランドを作るうえでは有効な手段だと、改めて思いました。

 

リアルな人間のブランドアンバサダーは、生身の人間ですので事件に巻き込まれる危険性がありますが、キャラクターはそのような心配は不要です。

また、自社キャラクターを作れば、いくら活用しても、ロイヤルティの支払いも不要です。

海外でも、タイヤ・グルメガイドのMichelinミシュラン)にはミシュランマンがいますし、マクドナルドのドナルド(Ronald McDonald)などがいます。

 

ゆるキャラからの定義からは離れてしまいますが、スターバックスのセイレーンなども平面ですが、十分、企業のキャラクターとして機能しています。

企業のキャラクターは、少ない宣伝費の中で、統一感ある訴求をするために、非常に有効な戦略なのだと思います。 

 

ゆるキャラは着ぐるみがあった方が良いのだと思いますが、企業のキャラクターは着ぐるみのように立体にするか平面にするかは、あまり問題ではないように思います。

 

「りそにゃん」は、広告訴求の統一といった困難な仕事までやってくれているとすると、非常にレベルの高いことをやってくれている訳であり、本当にありがたい存在だと思いました。

明治安田生命のお名前ランキング

赤ちゃん本舗のランキングと比べてみました

2017年11月29日の日経夕刊に、明治安田生命の2017年に生まれた赤ちゃんのお名前のランキングが出ていました。

www.nikkei.com

調査対象は、2017年に生まれて、明治安田生命の被保険者となった男児と女児の計1万6330人を対象にしたものです。

男児は、

 1位 悠真(ゆうま、前年3位)

 1位 陽翔(はると、前年4位)

 1位 悠人(ゆうと、前年13位)

 4位 湊(みなと、前年9位)

 5位 蓮(れん、前年2位)

 5位 蒼(あおい、前年79位)

女児は、

 1位 結菜(ゆいな、前年5位)

 2位 咲良(さくら、前年5位)

 3位 陽葵(ひまり、前年29位)

 4位 莉子(りこ、前年5位)

 5位 芽依(めい、前年14位)

という結果です。今年の傾向としては、東京五輪を控えて、日本を連想される名前が上昇しているとのことです。

 

結果は、だいぶ似ている

この調査結果を、先日、赤ちゃん本舗が公表していたランキングと比較して比較してみたいと思います。 

nishiny.hatenablog.com

男児は、

 1位 蓮(れん)

 2位 悠真(ゆうま)

 3位 湊(みなと)

 4位 大翔(ひろと)

 5位 悠人(ゆうと)

となっています。蓮、悠真、湊、悠人は、明治安田生命のTOP5にも出てきています。

女児は、

 1位 結衣(ゆい)

 2位 陽葵(ひまり)

 3位 凛(りん)

 4位 咲良(さくら)

 5位 結菜(ゆいな)

とありました。結衣、陽葵、咲良、結菜は、明治安田生命のTOP5にも出ています。

 

調査対象は、明治安田生命の調査が合計1万6330人で、赤ちゃん本舗の方が合計8万2917人とだいぶ差があります。

 

2つの調査を比較して気づいたのは、多少の順位の差はあるのですが、同じ名前がTOP5に沢山でていることです。

名前なんて五万とありますし、赤ちゃん本舗の調査で1位になったものでも250票程度でしかないので、この種の調査は結果がばらける傾向にあって、調査機関によって全然ちがう調査結果になるものと思っていましたが、だいぶ似た調査結果です。

 

ちなみに、明治安田生命のランキングには、男女別に、名前ベスト100、読み方ベスト50、人気の漢字ベスト25、生まれ年別ベスト10というものがありました。

www.meijiyasuda.co.jp

特に面白いと思ったのが、生まれ年別ベスト10です。明治45年(1912年)からのお名前ランキングが出ています。

男児の名前は、昭和4、5年(1929年、1930年)あたりからは、昭和35年(1960年)あたりまで、ベスト10には、漢字一文字の名前がほとんどです。

女児の名前は、大正4、5年(1915年、1916年)あたりから、ベスト10には、「子」が付く名前が増えて、昭和47年(1972年)からは少なくなってきています。

社会の大きな変化、一つの家庭での子供の数、都市化や核家族化、戦争、恐慌や経済成長といった社会の大きな動きに、子供の名前は影響を受けているような感じがします。すでにあるのかもしれませんが、ちゃんと調べたら、新書本一冊ぐらいは書ける内容だと思いました。

 

ちなみに、明治安田生命のこの生まれ年別ランキングですが、明治45・大正1(1912)年~昭和63(1988)年については、昭和64・平成1(1989)年時点における加入者を対象に調査を行なったもので、昭和64・平成1(1989)年以降は毎年、その年の加入者を対象に調査を行なっているとあります。