Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

朝日新聞の今年の漢字

「禍」が一位

2020年12月6日の朝日新聞に、一年を振えり、今年の漢字を読者に質問した結果が出ています。

1位 禍   144票

2位 忍   43票

3位 耐   39票

4位 密   31票

5位 粛、病 26票

7位 変   19票

8位 疫、籠 18票

10位 家   17票

 

コメント

年末恒例の、京都の清水寺貫主が発表する「今年の漢字」は、12月14日に発表があるそうです。

「今年の漢字」一覧 | 事業・活動情報 | 公益財団法人 日本漢字能力検定協会 (kanken.or.jp)

こちらの方は、規模も大きいものです。

 

朝日新聞の読者アンケートは、10月2日から11月5日に、Web、メール、はがきで916人が回答し、漢字が250超寄せられたとあります。上記はそのトップテンです。

 

別に、漢字辞書オンラインというWebサイトが実施している、日本漢字能力検定の「今年の漢字」の予想ランキングがあり、それによると、

  1. 禍  387票
  2. 密  364票
  3. 病  118票
  4. 滅  101票
  5. 疫  86票
  6. 鬼  71票
  7. 新  66票
  8. 粛  89票
  9. 菌  54票
  10. 染  35票

だったそうです。合計2031票とありますので、規模は朝日新聞アンケートの倍です。

日本漢字能力検定協会は、20万票ほどあるので、漢字辞書オンラインの100倍、朝日新聞の200倍です。

 

朝日新聞と漢字辞書オンラインを比べると、

漢字辞書オンラインには、「鬼滅の刃」の「滅」「鬼」が入っているところ、「新」「菌」「染」が入っているところです。

反対に、朝日新聞にしかないのは、「忍」「耐」「変」「籠」「家」の5文字です。

 

おそらく、回答者の年齢層の違いが出ていると思います。

 

ただ、1位は双方とも「禍」ですので、この言葉が、日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」でも1位になるのではないかと予想します。

対抗馬は、「密」です。「3密」が現代用語の基礎知識新語・流行語大賞ですので、これも可能性はあります。

 

「新型コロナウィルス感染症」が始まって、はじめはこの大流行(パンデミック)を何と表現するのか、定まった言葉はなかったように思いますが、最終的には夏ごろからでしょうか、「コロナ禍」という言い方が一般的になってきています。

 

年度の前半は、小池さんの「密です」や、「3蜜」が走っていましたが、通年を通してみて、また、後から「今年の漢字一覧」を見返して今年を一言で表現しているとすると、やはり「コロナ禍」の「禍」というところでしょうか。

「禍」をなんて読むのかな、おそらく「カ」だろうなという程度の漢字ですので、日常的に使う文字ではありません。

 

 

ちなみに、昨年の日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」は「令」でした。