GPT-3
2020年11月9日の日経で、AIの言語能力が飛躍的に向上し、高度で自然な文章を生成する技術が登場しているという話がありました。
AIが「人間並み」の文章 画像、音声に次ぐ革新迫る :日本経済新聞 (nikkei.com)
- GPT-3という、オープンAI(※組織名)のAI技術
- オープンAIには、イーロン・マスクも出資
- 日経にはAIの作文の例
- AIの文章が、ソーシャル・ニュースサイトで、ランキング首位に
- 人間と同レベルの文章
- 学習時のパラメータを従来の100倍にした
- こんな文章を書いて欲しいと指示
- マイクロソフトが独占的ラインセンス取得
- 文章作成、要約、分類、対話、翻訳などの業務にある
- 日本語対応は送れている
とあります。
GPT-3については、Harvard Business Reviewに説明している記事がありました。
次なるAIのブレークスルーは言語分野で起きる 「GPT-3」が示すイノベーションの新潮流 | HBR.org翻訳マネジメント記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー (dhbr.net)
これによると、
GPTとは、人工ニューラルネットワークの次にあたるものであり、テキスト内の言葉と言葉の文脈上の関係を学習するアテンション機構を用いるものとあります。
まだ欠点はあるようですが、応用範囲は、ショートストーリー、楽曲、プレスリリース、技術マニュアル、特定の作家の文体に準拠した文章、ギターの譜面、さらにはコンピュータのコードまで生み出すことができたとあります。
自然言語をプログラムに変換したり、医学の質問に正しい答えを出したり、コミュニケーション担当者の文章作成の半分が自動化されたり、プレゼン資料のグラフを作ったりが可能になるとあります。
コメント
日経に出ていた文章を見ると、これは凄いなという感じがします。
多くの仕事が、このクラウドを使ったAIが作成した文章作成業務の恩恵を受けそうです。
機械翻訳はどんどん進化していますが、日本語なり英語があって、その対訳を求めるものなので、膨大なデータを学習すればできるんだろうという程度に理解していたのですが、
クラウドベースのGPT-3のように、文章作成となると、キーワードを複数提示するだけで、本当に文章ができるものなのだろうかと思います。
AIの文章にも失敗があるようで、チェックは人間がしないといけないようですが、活用範囲は広そうです。
例えば、商標の仕事であれば、意見書作成業務に仕えそうな気がします。
商標業務は、ちょっと特殊過ですが、商標の類否判断などはこれまでのAIでもに人間以上にできているようですので、更に、特許庁の審決文章や知財高裁の判決文章を全てAIに学習させておき、組み合わせるとできそうです。
そうなると、商標弁理士の仕事も激変する可能性があります。
もう一つ、期待したのは、「分類」というものです。
現在、商品やサービスの類似範囲は、特許庁の類似商品・役務審査基準で、画一的に決まっていますが、これに今回のGPT-3を使って分析することで、分類の本当の意味での類似範囲の設定、グルーピング化ができないかというものです。
大昔、立花隆さんの「インターネットはグルーバルブレイン」という授業を聞いたことがあるのですが、そのときはまだ検索エンジンの話をしていました、インターネットとAIで。だんだん人類の頭脳になってきたなという感じがします。