高島屋社長の見方
2021年4月21日の朝日新聞に、高島屋社長の訪日客の回復予測が出ていました。
- 新型コロナで訪日客が蒸発
- 2023年度でも3割ほどの回復にとどまる
- 高島屋は、コロナ前は500億円の訪日客の売り上げ
- 2020年度は9割超の減
- 2021年度~2022年度は1~2割ほどと予測
- 採用抑制、派遣社員を減らし、コスト削減
- ECをスマホ用のサイトに
とあります。
コメント
高島屋の社長の予測ですので、いろんな情報を組み合わせて算出した情報でしょうから、ある程度の信ぴょう性があります。
今回は、高島屋の中期計画の発表があり、その関係で訪日客の回復が論点になり、高島屋はそれは低調である前提でも、利益がでるような計画にしているようです。そのため、コスト削減とECサイトという対策になるようです。
厳しい対策を打ち出すための、理由付けでしょうから、少し割り引いて聞いてもよいのかもしれません。
2020年度に、訪日客向けの売り上げが9割超減ったとありますが、これは理解できます。
2020年の1月~2月は、まだ外国人がたくさん来ていましたが、これは2019年度です。4月以降は、緊急事態宣言もあり、外国人は激減しています。
今年度、2021年度は、再度、緊急事態が出ているような状態です。
欧米を中心にワクチン接種を受けた人が多くなっているようですが、インドなどを見ていると、訪日客が増えるには、まだまだ時間がかかるだろうと思います。
よって、2021年度はコロナ前の1~2割ほどというのも、理解できます。
来年度、2022年度はもう少しましになるのだろうと思っていましたが、今年、2021年度と同じ程度なんですね。
もう少し回復するかと思ったのですが、コロナの回復は2023年度以降ということですね。
毎日新聞の2021年1月14日の記事に、コロナの疫学的な収束は、2022年~2023年という記載があり、また、経済の回復は、その先という記載があります。
「コロナ収束に2、3年、経済回復には3年」 経営コンサル会社に聞いた“不都合”なシナリオ | 毎日新聞 (mainichi.jp)
日経の昨年2020年8月17日の記事ですが、エコノミストは経済の回復を、2024年と予測しています。
新型コロナ: コロナ前GDP回復、「24年」最多 民間エコノミスト予測: 日本経済新聞 (nikkei.com)
この種の予測は、昨年時点からだいたい同じ感じです。
来年(2022年度)ぐらいにはよくなるかと思っていましたが、明後年(2023年度)、明明後年(2024年度)になると考えておいた方がよさそうです。