Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

商標担当者になったとき

Rights(その3)

事例5~7、知的財産管理技能士 続いて、特許庁の「Rights」を読んでいます。今日は次の会社を読みました。

商標担当者になったときに読む本(その18)

同意書と被許諾とライセンス 今回、欧米の同意書・併存契約書の締結をやってみて、これが商標の王道だなと感じました。 国内では、不使用のペットネームについては、商標権を持っている人に許諾を受けて商標を使用することがあります。 これは、許諾すること…

商標担当者になったときに読む本(その17)

最終的に 毎日、毎日、営業部の担当者から電話での督促を受けます。F弁理士経由で、フランスのG弁護士に確認の連絡を入れますが、返答が来るわけではありません。 胃に穴があきそうな日々が過ぎ、あと一週間を残すのみとなりました。連絡が来なければ、別案…

商標担当者になったときに読む本(その15)

興信所からの報告 一週間後、E特許事務所のF弁理士経由で、興信所からの報告が来ました。フランスの会社は、どうやら*甲商標を使用していないようです。 F弁理士は、同意書取得の交渉を、欧州連合商標(EUTM)を通常お願いしているイギリスの事務所に依頼す…

商標担当者になったときに読む本(その14)

一カ月半で同意書取得は可能か? 今回、使いたい商標は、甲商標です。甲商標に抵触する商標は、*甲商標です。*甲商標の権利者は、フランスの乙社であり、*甲商標は乙社にとっては、ハウスマーク/コーポレートブランドではなく、ペットネーム/ネーミング…

商標担当者になったときに読む本(その13)

調査結果を見た事業部長の指示 商標調査結果報告書が返却されてきます。 まず日本です。さすがに一番早く帰ってきました。 結果は、3件とも、「使用可能、登録可能性あり」で一安心です。途中で、あらぶるい調査をしていたので、ある程度は予想してましたが…

商標担当者になったときに読む本(その12)

特許事務所を訪問 特許事務所は、虎ノ門駅の近くにあります。特許庁が虎ノ門駅近くにありますので、虎ノ門のあたりには特許事務所が数多くあります。 電子出願ですし、電話やemailで事足りますので、何も特許庁の近くに事務所がある必要はないように思います…

商標担当者になったときに読む本(その11)

商標調査依頼書 商標の候補3件を、E特許事務所にお願いすることになりました。 ベテランのCさんは、特許事務所に電話で商標調査を依頼しているそうです。EnglandのEなどと言いながら、スペリングを説明します。 「私」が、特許事務所にいた時、クライアント…

商標担当者になったときに読む本(その10)

特許事務所と特許管理会社 商標調査は、手間とコストがかかる作業です。特に外国商標調査の場合、商標法の考え方が日本とは異なり、相当に専門的です。 特許事務所にいた時、外国商標については、出願以降だけを依頼するクライアントもありました。これは、…

商標担当者になったとき読む本(その9)

ネーミング案の決定と調査 1ヶ月間かけて、ネーミング候補3点が上ってきました。 実は、その間、国内商標の開発を先行させていました。最終的にアプトプットするネーミング自体は外国人のクリエイティブディレクターも入った、グローバルネーミングですが、…

商標担当者になったときに読む本(その8)

委託先の選定 広告代理店のプレゼンがありました。この広告代理店とは古くからの付き合いがあります。営業担当者が毎日のように広報宣伝部や営業部に来ています。 この広告代理店は、会社のことを良く知っていて、会社の社員よりも広告代理店の方が、会社の…

商標担当者になったときに読む本(その6)

はじめての仕事 はじめての仕事は商標調査です。新製品が半年後に出るということで、営業部から商標クリアランスへの協力の要請が来ています。 この会社では、国内の商標調査では、特許事務所に依頼するのではなく、自分達でする調査する事になっています。 …

商標担当者になったときに読む本(その5)

挨拶回り ベテラン商標担当者のCさんが、まずは挨拶回りをしようと言います。 特許事務所では、クライアントの方から事務所に来ていただくことが多く、お客さんのところに行くことはあまりありません。 明細書を書く特許の担当者は、会社の研究所や事業部の…

商標担当者になったときに読む本(その3)

はじめての知財部 3日間の集合研修で、途中入社なので、年齢、性別はさまざまな同期とも親しくなりました。 さあ、企業における実際の仕事です。 9時始業なので、少し早めに会社に到着し、本社の人事部に立ち寄りました。 人事の課長から、本社事業場の説明…

商標担当者になったときに読む本(その2)

導入研修を受ける 途中入社ですので、はじめから配属先は、知財部と決まっています。知財部長には入社時の面接でも話をしており、入社後は商標担当になることを知らされています。 導入研修は、3日間の座学の研修で、技術や営業や管理部門に配属されるすべて…

商標担当者になったときに読む本(その1)

シチュエーション説明 企業の商標担当者になったばかりの方を対象にして、数十の小テーマからなる「商標担当者になったときに読む本」を書くとして、このブログで、一度プロトタイプを作ってみようと思います。 小野昌延先生、江口俊夫先生のように商標の体…